写真集「ヒマラヤ仰望−夢に遊んで15年」

『山遊び』と『写真』がやりたくて50歳で早期退職して早14年が過ぎた。退職時の遊びの長期計画は、65歳までの15年間をフルに体を使って山に登り、バルトロ氷河などでカメラを担いで山の写真撮影をする、
6000m峰を登るなどであった。14年経って当初描いていた夢や希望はほぼ望み通り達成できたと思っている。

 6000m峰登頂の夢は未踏峰2座を含めて5座に登頂できた。クレバスの多い氷河や急峻な雪稜などの困難な登りなどを体験したが、事故・怪我もなく無事に頂きに立つことが出来た。

 『写真』では山岳写真家・内田良平先生の写真教室に参加したのがきっかけで、スケールの大きいヒマラヤに魅せられて、パキスタン、ネパールなどに通い続けてほぼ10年、パキスタンへは6度訪れ、バルトロ氷河は4度歩いた。ネパールへは13度、チベットへは2度訪れている。1998年からの写真山行で8000m14座を身近に見上げ、圧倒されながらもその勇姿を写真に撮ってきた。体質なのか高度順化が比較的順調で、標高5000m付近での写真山行でも重いカメラ機材を背負っても元気に歩けた。

 遊びの15年を目前にして、この間撮りためた写真のまとめをと考え、自画自賛の写真集を作ることにした。親切丁重な写真の指導をしてくださった山岳写真家・内田良平先生、また、思い出に残る写真集を編集・制作していただいた(有)遊人工房・飯嶋清さんに大変お世話になり感謝申し上げます。

 ヒマラヤでのタトパニ・タイム(お湯割りタイム)での楽しい一時を過ごした写真仲間たち、岩・雪・沢・尾根などの山遊びをご一緒していただいた「野火止山の会」「大宮労山」の人たち6000m峰を共に登った岳友たち、心を込めて感謝申し上げます。

 最後にこの14年、時には約1ヶ月近くも家を空けて、年間約90120日も遊んでいる『遊び人』のわがままを容認してくれた妻には深謝申し上げる。また、私の海外遊びを何時も心配し続けた母が昨年亡くなり、生前残した歌を初めて聞かされ、母の優しさをしみじみ感じた。

     ネパールへ行くてふ吾子に日脚伸ぶ        平成11年  美代野

 写真集「ヒマラヤ仰望−夢に遊んで15年」を亡き母に捧げる。

 遊び人の第二幕は少しスローながら、体力の続く限り『遊び人』らしく活動を続けたいと思う。

                                 2011年3月      岩ア照幸

写真集は店頭には置いていません。
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仰望;あおぎのぞむこと。また、
    心を寄せて慕うこと。

写真集の各山群の写真(その1)

写真集の各山群の写真(その2)

ヒマラヤ写真撮影紀行

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