８月２５日－２６日

弁慶岩

三角点・梓山(悪石)（1849.97m)　　

一晩お世話になった四里観音避難小屋

　埼玉県三等三角点探訪で秩父・若沢（赤沢山）（1818.09m）と奥秩父・梓山（悪石）(1849.97m)を探訪するために18切符を利用して出かける。
　三角点・若沢（赤沢山）は2016年に信州川上村から十文字峠を越えて秩父の栃本へと歩いた時に白泰山は登頂したのだが、赤沢山は山頂への標識もなく北側を巻いて通過してしまった。今回三年前の宿題を解消するために出かける。さらに十文字峠から三角点・十文字（十文字山）は一〇年前に峠からピストンで探訪した。三国尾根の三国峠の北にある埼玉百名山の三国山は梓山から車道を歩いて訪れた。が、三国尾根の途中に三角点・梓山（悪石）があり今回赤沢山を探訪した後に訪れることにした。
　早朝に出発する。最寄り駅では指定席券発売機での営業が６時半からで18切符が買えない。焦る！インターホンで問い合わせて武蔵浦和駅で買えるとのこと。武蔵浦和駅の乗り換え時間の間に何とか切符をゲットホッとする。
　登り口の毛木平まで自宅から約８時間もかかった。とにかく遠い！十文字峠は今回で５回目の訪問になる。水を補給して今夜の泊まりの四里観音避難小屋へ川又分岐を過ぎて急坂を下る。懐かしい小屋で綺麗に管理されていてストーブの有り水場も近い。一人快適に過ごす。明日の行程が長く辛そうなのでお酒を飲んで早めに寝る。
　４時半頃起床する。卵スープを飲んで５時10分頃出発する。一度歩いた道だがあまり記憶がないが所々で何となく思い出す。三里観音で軽い朝食タイム、崖崩れで観音様が移動していた。その後は長野県側をトラバースしながら高度を少しずつ下げていく。赤沢山を右に仰いで約90度東方向に登山道が変わる。ＧＰＳで確認して右の急な尾根を登り始める。約６分で三角点・若沢(赤沢山)がある山頂に着く。三年越しに宿題を解消した。ホッとして往路を戻る。約３ヶ月振りの山登りで少々足に不安を抱えての今回の山行でこの時点でかなりのダメージを感じている。ひたすらマイペースで呼吸と足運びを合わせて黙々と歩く。往路は上り中心だがほぼ予定の時間で歩けた。
　避難小屋に帰り着き荷物をパッキングして十文字峠に向かう。峠にて小屋番と暫し山談義、水を補給して三国尾根に向かう。以前登った十文字山への急登をやっと上って山頂に着く。道標が新しくなっていた。この先は下りが主体だが尾根は長い。約230ｍ下って弁慶岩、さらに約70ｍ下ってからアップダウンを繰り返して悪石へ向けて最後の上りに入る。が、長野県側にしっかりしたトラバース気味の踏み跡があり小雨が降り出したこともありそちらへ向かう。雨が強くなり途中で雨具を着込む。トラバースの右上に高みがありＧＰＳを確認すると方向が違っていた。トラバースに入った場所まで戻り尾根を忠実に登る。（マップでもその注意書きが有ったのに！）悪石の山頂は木立に囲まれた小さな広場で三角点・梓山と埼玉県の道標が有るのみで寂しいもの。その先は急坂で山頂から約120ｍ下ってやっと新三国峠に着く。
　これからは車道歩きになる。途中でバス時間を確認するも予定の一本前には少々無理の時間で諦めてゆっくりと歩く。幸運なことに途中でヒッチハイクが出来て一本前のバスに余裕を持ってバス停に着けた。感謝である！着替えて近くの雑貨屋でビールを呷る。バス、電車を乗り継いで約５時間半で帰宅できた。翌日はしっかりと筋肉痛で階段の下りはぎこちなく降りる羽目になった。予想以上にしっかり歩けて宿題も解消して満足な山行になった。
　三国尾根上にある三角点・十文字と三角点・梓山は国土地理院ＨＰでは長野県になっている。が、十文字山は埼玉県百名山で悪石山頂には悪石・三角点（埼玉県）となっていた。

三角点・十文字(十文字山)（2072.13m)　

三角点・若沢(赤沢山)（1818.09m)　　　

三角点・若沢(赤沢山)（1818.09m)