秋津で「秩父漫遊きっぷ」を買い求めて西武秩父駅からバスで中津川の「農林センター」で下車、少し中津川方面に歩き「金山神社」方面に登り始める。つぶれた小屋の側から尾根に取り付く。ジグザグに急登を登り約40分で山鳥峠に到着する。一休みする。
左に折れて尾根道を登り始める。暫くは歩きやすい尾根道だったが約930m辺りから非常な急坂となる。ザレていてステップもない。当然登山道らしきものはない。ちょっと休んで背中を伸ばすと後ろにひっくり返りそうになる。
約1250mまで続いた急坂の登りが終わったと思ったら灌木藪になった。次に岩稜が出てきた。基本的に左側(南側)に脇道があった。ついに岩壁が現れる。この上に山頂がある。上れそうなので慎重に岩に取り付く。ステップは沢山あるが久し振りの岩登りで緊張する。中間地点で右側に逃げて山頂をぐるりと回り込むトラバースがありそうで、木々を頼りに山頂の先の尾根に這い上がる。狭い山頂で三角点・中津が寂しそうだった。
今回も帰りのバス発車時間が気になり早々に下山(往路を戻る)を開始する。慎重に山頂を回り込み尾根道に戻る。約1250mからの急坂の下り、腿筋が悲鳴を上げる。当然、膝も泣いている。油断するとスリップする。やっと山鳥峠に帰り着きホッとする。予定のバス時間の一本前に充分間に合いそうだ。一休み後、ゆっくりのんびりと下る。金山神社を過ぎ登り口に着き車道を歩くと足が喜んでいる感じがした。近くの元民宿「中津屋」の女将さんに水道を使わしていただきさっぱりとする。しばし世間話をする。
今回も誰とも会わず少々厳しい山行になった。が、山鳥峠まではしっかり踏み跡も赤テープもあった。尾根上も歩きやすいところもあったが岩稜もあり最後の岩壁もお助け道もありザイルなしで登れそう。持参したお助けザイルも使用しなかった。帰りの駅の下りの階段は辛かった。