塩山からバスで西沢渓谷入口(道の駅みとみ)へ着き準備をして雁坂峠へ向かう。このコースは初めてで舗装されている林道をテクテク歩く。天気は薄曇り、雨の心配は無さそうだが少々心配な状況。林道終点から登山道に入る。久渡沢沿いに歩き一度河原に降りて簡易な丸木橋を慎重に渡って枝沢を渡って休憩する。休む時に歩いてきた方向を見て座っていた。休憩後に歩き始めるが座った向きの方向に進んだ。左側だった沢が右側に変わるのを変に思わず、さらに沢の流れが進行方向に下っている。 ??? 約10分位で異変に気づきザックを降ろしコンパス、地形図、GPSを動員して確認する。登山道は一本道だったので間違えたとは思わない。が、来た道を歩いている事に気づく。約20分のロス、急いで元に戻り先を急ぐ。急坂の樹林帯を通過して笹原のジグザグ登りに入る。この頃から細かい雨と霧が流れてくる。短パンで歩いていたから下草などでしっかり足元が濡れてきた。約半年ぶりの重装備なのかめっきりと体力が落ちたようで喘ぎ喘ぎ登りやっと雁坂峠に到着する。西からの霧状の風が結構強く吹いている。さっさと雁坂小屋へ向けて下る。小屋番は不在で解放されているスペースに荷物を広げて早速お湯を沸かしながら冷えた体を温めて寛ぐ。
翌日は小雨混じりの曇り空で明ける。風があり霧が流れている。出かけるか少々迷う。ゆっくりと朝食をいただき7時半頃に少しガスも晴れたので雨具を着て予定を変更して先に古礼山を目指す。主脈縦走路をまでトラバース気味に登る。その後は歩きやすい縦走路を進み水晶山を登り下って上り返して三角点・釜川村(古礼山)に到着する。富士山や南アルプスの眺めが良いはずだが、ガスっていて展望はない。写真を撮って往路を戻る。小屋に着く頃には小雨も止んでいた。
ひと休みして黒岩尾根へ向かう。登山道は尾根の西側を通っていて稜線上の八丁頭は巻いている。樹林帯で展望もない登山道を進む。黒岩付近は数カ所の桟道があるがしっかりと保守管理されている。八丁頭からの南尾根にぶつかる少し手前から左上部へ歩きやすそうな処を選んで急な斜面を登る。約10分で稜線に出る。一面の笹原で三角点標識はない。GPSを眺めながら進み、頭部が地面から少し出ている位の笹原に隠れている三角点・燧石を見つける。軽い昼食にする。写真を撮り適当に下って登山道に戻る。往路を戻り小屋に13時頃に帰り着く。薄曇りだが時たま陽射しが覗くので外のテーブルで早い宴会を始める。
翌日の天気予報は快晴の筈だが夜半から雨が降ってきた。今日の予定は約9時間の稜線歩きなので下山を考える。行ける処まで行って戻り下山をと、早めに起きて朝食を済ましてパッキング準備を終わらせて出かける。縦走路に出ると南からの強い風にのって小雨混じりの霧が吹きつける。歩きやすい登山道で好天なら何とも無い登りだが横殴りの風と小雨混じりの霧では気分的には結構辛い。三角点・雁坂(雁坂嶺)に到着して写真を撮り此所で引き返すことにする。
小屋に戻りパッキングを済ませて下山を始める。雁坂峠から下り徒渉点の河原で休憩する。先に書いた往路で間違えた内容がやっと理解できた。その後は雨も霧も無く林道に帰り着きのんびりと歩く。バスで山梨市へ出て一日早く帰宅した。残った三角点は次回の宿題になってしまった。