天気はあまり良くないが雨は降らないだろうと、始発電車にて出かける。歩き始める間籐駅に9時過ぎに着き、銅清水公園へ向かう。天気予報に反して快晴である。公園内を展望台へ向かうが、立入禁止の表示、熊出没とスズメ蜂の巣があるとのこと。天敵のスズメ蜂に一瞬たじろぐが注意していけば(あまり意味がないのだが)大丈夫だろうとロープを跨いで進入する。周囲を見回しながら、ゆるりゆるりと進む。その後も立入禁止のロープが三ヶ所も有ったが注意して跨ぐ。スズメ蜂の巣は展望台の方面に有るようだ。水道管の橋を渡り林道に出てホっとする。
取り付き点からは雑木林の中の急坂を九十九折りで登る。久しぶりの山行で支尾根まで標高差約400mにすっかり疲れる。支尾根は笹原の気持ちの良い道に変わる。1450m付近で左側にトラバース道が現れる。疲れたこともありトラバース道に入る。中倉山と沢入山の鞍部に出る。一本のブナの木がある。向かいには日光の山々が望め、どっしりと大平山、男体山、社山と南尾根、奥に日光白根山と最高の眺めだ。中倉山は帰りに行くことにして気持ちの良い稜線を進む。岩稜帯も危険な箇所もなく通過、1640mピークに立つと前方の景色が変わり、庚申山、オロ山、奥に皇海山が望める。笹原をしばらく登ると沢入山に到着する。予定ではオロ山まで歩く事で計画したが、少々疲れたので此所で引き返すことにする。
しばらく休憩して気持ちの良い稜線を引き返す。左側が松木渓谷で対岸の山肌も荒々しく露出して尾根や谷などの地形がよくわかる。一本ブナから中倉山へは一登りで到着する。そのまま稜線を進んで三角点を通過して支尾根を下る。トラバース道を見送り支尾根の下降点で休憩する。ジグザグの下降路を一気に下る。林道に出てからはのんびりと歩く。水道管の橋を渡り、スズメ蜂に最大限の注意を払いながら進み、公園に着いてやっとホっとする。
間籐駅まで電車の時間を気にしながら早足で歩く。途中でビールを買って、駅に着いてからは体を拭いて着替える。車中でささやかな打ち上げをして、その後は読書で過ごす。久しぶりの山行で疲れたが、展望の非常によい稜線歩きに大満足の一日だった。