三国山は埼玉と長野県の境界にある山で、新三国峠から稜線尾根を北に登った処にある。新三国峠は十文字峠からの縦走路に合流している。足のない身としては車道をテクテク歩くかなくてはならない。休暇村から梓山バス停へ緩やかに下り、川上村を千曲川沿いに歩き、日本基橋からは緩やかに上り新三国峠まで合計約10㎞ある。涼しい早朝の5時半にテント場を出発する。
天気は頗る良いが少々寒い!甲武信ヶ岳方向に暫く進んで、三国峠方面の車道に入る。千曲川沿いに進み日本旗橋を渡って千曲川から離れ、黒谷沢橋を渡って緩やかな上りになる。殆ど樹林帯の中を上る。地形図を片手に現在位置を確認しながら、まだまだ遠いなあー、気を取り直して黙々と歩く。やっと峠に着く。突然、奇声が聞こえてくる。センサー付きの熊除け防止用(?)の発声器だった。
峠のトイレ横から尾根に取り付く。尾根上は歩きやすい道で一部岩稜が有るものの約20分で山頂に着く。古びた三角点と木の枝に手作り山名板と風車が縛り付けてある。木々で展望は今一、しばし休憩する。長い帰り道を考えて早々に下山する。帰りは基本的に下りでのんびりと歩く。予定時間より早くテント場に帰り着く。
ハイグレード・ハイキングに掲載してある「長峰」がすぐ側にある。何時かは登りたいと思っていたので偵察・下見に出掛ける。テント場手前の梓川右岸沿いの林道を進む。左岸に渡る橋の手前から新しく造成・工事中の林道を右に入る。地形図には掲載していない林道で、右側の山並みを気にしながら進む。地形図にある砂防堤を見つけて右に上る。暫く上って1750m付近でほぼ予定のコースと確信、青テープも上部に続いていたのでテント場に戻る。
翌日、宿題だった天狗山~男山へ出掛ける。馬越峠まで車道を歩くのが嫌で、峠の西稜線へダイレクトに登っている登山道を登ることにする。川上村のパンフレットには載っていないコースだ。今は一般的ではないらしい。そんな心配もあって本日も早朝に出発する。バスで大深山中央にて下車、馬越峠への車道に入る。マップ片手にダイレクトな農道・登山道への分岐を確認し、天狗山南面へ向けて高原畑の中のかなり急な道を真っ直ぐに進む。畑が終わり唐松林の林道に変わる。途中から林道を離れてシラカバとカヤトの中を登っていく。利用者があまりいないようで殆ど踏み跡程度の道だ。大岩・岩壁に突き当たる。一休みして上部に登れるところを探す。左側が登れそうと判断して(この判断が間違っていた)ドンドン左側・上部に上る。とうとう上り詰めて行き詰まった。南面尾根の岩稜に突きあったようだ。(事前にマップの説明を読んでいれば間違えなかったのに、反省!さらにマップではなく地形図を持っていれば防げたと思う)元に戻りコース用のテープを探しだして一休みする。岩壁を右に回り込み急坂を登り切ると馬越峠西の稜線に出た。ホッとする。
このバイトでかなり疲れた。その後は30分に5分位の休みで進む。天狗山は山頂が狭く、展望は良いのだが木々で今一だった。下りは急で右に回り込み稜線に戻る。垣越山辺りから体調は戻り男山直下の急登を登り切ると山頂だった。展望は天狗山より良い。歩いてきた天狗山からの尾根が望める。休みながら梓山へのバス時間を確認、予定より一本前のバスに乗れそう。
休憩もほどほどに下山を開始する。急坂を少し戻り御所平方面に急坂を下る。標高約250mを一気に下る。その後は草ぼうぼうの林道歩きで長い。やっと車道に着きホッとする。思わぬバイトにも関わらず予定より早くバス停に着いた。時間があるので暑い中を次の、もっと次のバス停まで歩く。
途中のお店で打上用のつまみとお酒を買ってバスで梓山、歩いてテント場に到着。まずお風呂に入りさっぱりする。反省事もあるが無事山行が終わりゆっくりと打上をする。