足(車)のない身では一八切符は貴重なものだが、登山口までタクシーを利用した。石尊神社のすぐ近くに登山口が有る。登山道はU字状の中にあって、落ち葉が沢山積もっている。帰りは登山口から小淵沢駅まで車道を歩く予定なので、最初から少々オーバー気味に歩く。天気はうす曇りで風もなく樹林帯の登り、歩きやすい登山道だが汗がしたたり落ちる。ホクギノ平に近くからU字状の登山道から解放されて笹原に変わる。1750m辺りからブナが現れ、1797mは左側を巻く。水晶ナギ分岐では先を急ぐので水晶ナギはカットする。雨乞岳への笹原の登高を続けると展望が開けてくる。が、雲がかかって見えるはずの山々は望めない。資料によれば富士山、地蔵岳、甲斐駒ヶ岳、烏帽子岳、鋸岳、八ヶ岳連峰、・・・、展望の良い初冬に再訪せねばなるまい。標高約250mの急登をやっと登り終えて山頂に到着する。山頂には先客四名が休んでいた。登ってきた長大な尾根をしみじみ眺める。ほぼ予定の時間で登ってきたが、少々疲れた。スピードアップと脱水で足がピクピク(筋肉けいれん)しだした。下山が気になる。
下山開始、急坂を一気に下る。その後も基本的に下りで、ホクギノ平で三角点も確認、U字状の登山道も早足で下る。何かの拍子に足の運びがトラブルとふくらはぎが攣る。騙し騙しやっと登山口に到着する。此処から約6.3㎞の車道歩きになる。タクシーで感じたことは、釜無川から駅まではかなりの上りで辛そうだなあー。川までの下りはルンルン、駅までの上りはゼイゼイ、それに暑い!やっと駅に着く。足がパンパンになっている。着替えて涼しい車内で打上をする。再訪は是非とも車で来たいと思っている。