今回は信州・川上村から十文字峠を越えて秩父の栃本へと歩いた。一八切符で早朝出掛ける。川上村の信濃川上まで約5時間かかった。さらに駅から村営バスで梓山まで入り歩き始める。暑い陽射しを受けながら高原野菜畑を抜け、甲武信ヶ岳などの登山口・毛木平で一息入れる。十文字峠に向けて気持ちの良い樹林帯を進む。沢沿いに上り急坂の八丁坂を登り切って、トラバース気味に緩やかに進むと十文字峠に着く。本日の避難小屋には水場は有るらしいが枯れているかもと、此処で約4㍑を補給して行く。
甲武信ヶ岳への分岐を過ぎて、暫くして川又への分岐も分けて四里観音避難小屋へ向かう。南アルプスを歩いているような苔むした樹林帯をトラバース気味に緩やかに上り約200m位下った処に避難小屋があった。清潔で気持ちの良い小屋で、土間にストーブがある。薪も十分に準備してあった。ストーブに火を入れて暖まる。本日の泊まりは自分だけだろう。充分にお酒をいただいて横になる。
夜半は星も眺められたが早朝には、周囲一体がガスでしっとりとしていた。縦走路に戻り静かな樹林帯の道を進む。大山は南側にトラバース気味に巻いて通過する。奥秩父林道分岐を過ぎて、しばらくして三里観音、休憩する。この先約1.2㎞で赤沢山に出会う。赤沢山は北側をトラバースしながら巻いて通過する。山頂部は北東に長く三角点部は登山道が南方面に曲がる尾根の上部にあるらしい。と、事前に地形図を眺めて確かめていた。登山道は北側を進み、右上にかなり高い尾根が続いている。登山道が南方向に回り込んだ辺りで登り口を探す。見つからない。踏み跡もない。暫く進む。次の尾根を越す。下り始める。此処で如何したことか引き返さなかった。今思うと不思議だが、ピークハントの気持ちが薄れたのだろう。また来れば良いか!
岩稜の岩ドヤを過ぎ多くは尾根上ではないアップダウンも結構あるトラバース道をドンドン下る。急な坂を登り切ると白泰山避難小屋が現れた。一休みする。小屋は綺麗で、ストーブもある。が、薪は無いし水もない。またも北側のトラバース道に入る。途中に白泰山分岐標識が有る。急なガレた道を登り尾根上に出て、左にしばらく進むと三角点・白泰のある山頂だった。展望は無い。縦走路に戻りドンドン下る。一里観音を過ぎ栃本広場への分岐に入る。アップダウンもあり尾根道を歩くのを止めて分岐で車道に降りる。此処が白泰山登山口で車道を下って栃本広場に着く。一休みと早い昼食にする。
大峰山へ登り始める。ファミリーパーク並の道を高見に歩いて行き三角点・栃本のある山頂にあっさり到着する。四阿屋もある山頂で写真を撮って早々に引き返す。栃本広場から関所跡へ下る。バス停を通過して川又へさらに下る。バス時間まで充分時間がある。のんびりとシャツ、ザック、体を乾かす。それにしても暑い。
途中の大滝の湯で汗臭い体をさっぱりとさせてビールをいただく。帰宅後、早速再挑戦の計画を検討、栃本から赤沢山のピストンを決める。泊まりたくないが、足のない身では仕方なく、白泰山避難小屋にお世話になりそうだ。