成田からソウル経由でカザフスタンの旧首都アルマトゥイに夜遅く到着する。翌日は専用車でキルギスに入国し、トレッキングの出発地カラコルへ向かい、トレッキングの準備をする。三日目、カラコルの市内観光後に専用車(ジープ)でトレッキングのスタート地点アト・ジャイローBCに入る。此処まで悪路を含めて約600㎞を走った。
四日目からトレッキングが始まる。早速氷河からの流れの渡渉、水量も多く早いので馬にまたがり渡る。初めての乗馬でカメラザックを背負って馬の背にまたがる。先導の馬に続いて渡る。渡り終えて地面に降りたら膝が震えていた。二度目の渡渉はズボンを膝まで捲りストックを突きながら渡る。当然裸足になって氷河の冷たい水に入るので、足は痛くて真っ赤になってしまった。その後も浅い渡渉が幾度かあったが、とても渡れそうにない早い流れと水量の多い渡渉を前にして、ガイドも諦めて引き返す事になった。引き返し高巻きをする。急坂を一気に上り斜面をトラバース気味に進む。急坂を下り約一時間かけて河原に戻る。その後も小さな徒渉が幾度か有り、一度裸足になって渡るが、その他はジャンプで通過する。イヴァ・キャンプは常設テントで強い風が吹いていた。夕食後は雷雨、止んだら虹が出ていた。
五日目、暑い中のトレッキング、氷河の左岸を進む。モレーンに上がりランチタイム。グリーナ・キャンプも常設。
六日目、本日も暑い中のトレッキングになった。左岸から雪を頂いた山の氷河からの流れの渡渉を何度かジャンプで通過。ランチ場所に小さな氷河湖があり、水は結構冷たかったがガイドは気持ちよく泳いでいた。草付きの急坂を登り、今回の最終キャンプ地のメンズバヘル草原に着く。テントは此処でも常設だった。ビールを美味しくいただいた。BC方面の夕焼けを撮る。
七日目、朝方キャンプ場の荷物を運ぶヘリが飛来してきた。予定の神秘的なメンズバヘル湖は水が無くなっていて、明日から天気は下り坂で荒れる予報が出ていたのに、近くの左岸氷河へ散策に出掛ける。天気は良くないので当方とN先生はテント待機でのんびりする。
八日目、朝方三時頃は星空で本日のBCへのフライトに安堵した。が、予想通り五時頃から雨が降り出す。朝食時には強雨になりフライトは中止となる。その後雨は雪に変わり寒くなる。
九日目、比較的良い天気でフライトを待つ。が、事故が発生してレスキューフライトが優先された。レスキュー回収後にヘリコプターの故障が発生し、フライト中止となった。今後のスケジュールを話し合う。私たちを第一に移動させる、とのことになった。が、今一信用できない。
十日目、天気は今一で朝方から雨が降り出す。ヘリの基地であるカラカルも雨、BCは雪が降っている。フライトは中止となった。
十一日目、天気は回復傾向にあったが、何故か二番目のフライトに設定された。やっと16時頃にヘリが飛来した。が、着陸せずに通り過ぎてしまった。添乗員氏が「どうして!何故だ!」とガイドとキャンプオーナーに詰め寄る。暫くしてヘリが引き返してきてやっと乗れた。なんだか馬鹿にされているみたいに感じた。既にBCへ行く日程ではなくカルカラBCへ向かう。ハン・テングリ峰を眺めることなく終わってしまった。専用車でリゾート地のチョルポン・アタへ向かい久しぶりに柔らかいベットに横になる。
十二日目、一路ビシュケク経由カザフスタンのアルマトゥイ空港へ向かう。途中でブラナの塔を見学する。アルマトゥイで急いで夕食、空港へ向かう。夜間飛行でソウル、寝ぼけ眼で乗り換えて成田。