紅葉には少し早い時期を選んで(混むから)、東武日光から乗合いタクシーで中禅寺湖畔に向かう。以前、薬師岳~地蔵岳を歩いたときには中禅寺湖ロープウエイを利用して、茶ノ木平まで一気に上がった記憶があった。が、設備の老朽化で03年に運行が停止された。湖畔から茶ノ木平へ続く尾根の登山道を歩き始める。明智平への分岐を過ぎ1618m三角点を過ぎると、笹原の道を細尾峠へ向けてドンドン下る。峠で一休みする。
やせた尾根道を急激に高度を上げ、明るく開けた肩に出る。右へは夕日岳~地蔵岳の道で、左に暫く進むと薬師岳山頂に到着する。山頂では眺望に恵まれて360度の展望が得られる。と思っていたが、雑木が邪魔で今一だった。
山頂からは東への尾根道には入り急下降して登り返すとひとつ目のピークで、ここから長い下りとなった。コルから登り返して尾根に出て、左に200m位で1159m峰に到着する。北東のだらだらした尾根道を下り標高約130mを登り返して丸山に到着、右の尾根道に入り大木戸山、左に下り登り返して三ノ宿山、北尾根に入り1188m峰、山頂から暫くで右に急降下する。小さな上り下りを繰り返し1158m峰、尾根が細くなり急下降、登り返して1051m峰、左折して急な尾根を下りながら、右下に車道が望める。最後は道もよく判らないザレ場を下って車道に出た。滝ヶ原峠でホッとする。
とにかく踏み跡は有るものの薬師岳からは地形図を片手に、左右の尾根を確認しながらの歩きになった。道標もなく歩く人が希なのか、うっかりすると道を間違えそうな場所が随所にあった。
下りの車道を歩き「やしおの湯」。バス時間と睨めっこ、温泉に入る時間が少なく諦める。予定のバス時間より早く東武日光駅に帰り着く。電車の発車までに時間が無くてビールのみ買って素早く乗り込む。低山ながら充実した山行になった。