9月17日成田からコペンハーゲン経由でアイスランドのケフラヴィーク空港に定刻に到着。着後バスでレイキャヴィークへ。アイスランドは、日本の北海道と四国を足した広さでほぼ北極圏に位置し、グリーンランドが一番近いお隣の国だ。人口は約32万人。羊の数の方が多い。火山と氷河と滝などの大自然に恵まれ、火山大地が多く占める国土だが、農業や放牧が盛んで国民の平均年収は600万円と高額だ。ただ、税金が高く付加価値税は低減税率を採用している。
 最初はアイルランドに行くつもりでパンフレットを見ていたが、隣のページにアイスランドの風景の写真が掲載されていて、アイスランドの大自然に魅せられた。飛行時間も長く時差も11時間という厳しい旅行なので今しかない。と思い行くことにした。

 多分どこの国にもある観光の重点地域がアイスランドでもゴールデンサークルと呼ばれている、グトルフォスの滝、地球の割れ目の「ギャウ」、ストロックル間欠泉だ。滝は川幅が広く何段にも流れ落ち水量が多くてとても迫力があった。滝好きの私は大興奮し岩場をまるで小猿のようにあっちへいったり、こっちへいったり、登ったり降りたりいろんな角度から滝の眺めを楽しんだ。雨も苦にならなかった。間欠泉は今か今かと待つ間がワクワクした。吹き上がる前兆で水面がこんもりしてくるとあっというまに吹き上がる。これも、また、迫力十分で何度見てもあきない。「ギャウ」はユーラシア大陸とアメリカ大陸がまれる生まれる地球の裂け目だ。1年に3センチ広がっている。でもスケールが大き過ぎて3センチのイメージがわかないし、岩の通路を歩いてるだけって印象だった。広がった大地の先がぶつかり合うのが日本というのにちょっと驚いた。夜はオーロラ観察といきたいところだが、曇りなので見られなかった。

 翌日は溶岩の間から地下水が流れるフロインフォッサルの滝、昔、子供が落ちた岩の橋を母親が壊したと言われるパルナ滝、そして100度の温泉がわき上がる源泉の観光。温泉でゆで卵を作ってもらった。そして、アイスランドの入植者の歴史的展示物のあるセトルメントセンターを見てグラウグロウク火口山の火口巡り。風が強く飛ばされそうだった。夜は2回目のオーロラ観察。だが今日も悪天候で残念。
 レイクホルトからバスで異動しレイキャヴィークの観光へ。丘の上のペルトラン展望台、ハトルグリムス教会、ホフジーハウス(迎賓館)、国会議事堂、チョルトニン池を見て、いよいよ、世界の温泉、ブルーラグーンの入浴タイム。地熱発電所が近くにあり、そこも温泉の湯気が吹き出ていた。温泉はアクアマリン色でややぬるめだ。自然の露天風呂だから足下は岩やら砂やらで深さもいろいろ。ちびの私はへたすると沈むのですり足で底を確認しながらうろうろしてた。飲み物のコーナーがあり、お金を持たず鍵で支払えるのでいつでも飲めるようだ。昔、母に「太らないように水泳でもしたら。それにはまず、水着だよ。」と言って、買わせたのを今、着ているのに巡り合わせを感じた。私もダイエットが必要だから。夫は長湯ができないたちなのでさっさと着替えてた。私も早めに出て夫のビールにつきあった。体が温まり足がじんじんして気持ちがよかった。
 その日の夜も22時に郊外の暗い場所へバスで行きオーロラを待ったが悪天候でだめだった。こんなに見られないとオーロラを旅の目的にしていた方々はお気の毒だ。

最後の観光はオプショナルで南部へ。スコーガ博物館は私設でガイドの説明付き。庭には昔の民家が展示されていた。狭いのは寒さを防ぐため。庶民の知恵だ。スコーガフォスの滝は水量が多く滝の近くまでいけるので迫力があった。
 また、セリャリャンスフォスの滝は裏側も通れるようになっていて楽しい。最後にブラックサンドビーチへ。溶岩が細かくなった真っ黒な砂が広がる。溶岩が柱状になっている崖はすごかった。風が強く波も荒い海岸で波にのまれることもあるらしい。夜は最後のオーロラ観察。ホテルの最上階のバンケットルームで待つ。が、現れず。かすかに流れる雲のようなオーロラもどきが見られた。

自然の厳しいところは人がやさしい。アイスランドもそうだった。1000年の昔からの生活や、羊や馬など家畜の品種改良もせず原種を守っている国は少ないと思う。言葉も1000年前とほぼ変わらないというのに驚いた。今の日本人で平安時代の言葉がわかる人がどれだけいるだろうか。まして通常の会話なんて絶対にできない。
 変わらないことのすばらしさを知っているんだなって思った。同じバイキングの末裔でも北欧とはまた、ちょっと違うみたいだ。道中が長く、季節もまるで違い、服装にも迷ったり面倒なことがあったけど、やっぱりいってよかった。旅行中はずっと天気が悪かったがこれもアイスランドらしさと思えば「よし」としよう。 (晴枝記)

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グトルフォスの滝

間欠泉「ストロックル」

間欠泉「ストロックル」(カタログ)

今回の観光コース

レイキャヴィークの夜景

ブラックサンドビーチにて

セリャリャンスフォスの滝

スコ−ガフォスの滝

ブルーラグーン(露天風呂)

無名サラリーマンの像

ホフジ−ハウス

丘上の展望台ペルトラン から レイキャヴィークの町並み

ハトルグリムス教会

丘上の展望台ペルトラン から レイキャヴィークの町並み

グラウグロラク山頂から

グラウグロラク山

グラウグロラク山頂から

グトルフォスの滝

地球の割れ目「ギャウ」

地球の割れ目「ギャウ」

絶景のアイスランド物語

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9月17日〜23日

南与野7:19−武蔵浦和−東松戸8:19−成田第一8:53、11:40−SK0984−コペンハーゲン16:05、19:45−ケプラヴィーク20:55
−レイキャヴィーク(H泊)−地熱発電所−グトルフォスの滝−地球の割れ目「ギャウ」−間欠泉「ストロックル」−レイクホルト(H泊)
−フロインフォッサルの滝−グラウグロラク山−レイクホルト(H泊)−丘上の展望台ペルトラン−ハトルグリムス教会−ホフジ−ハウス−
国会議事堂−ブルーラグーン(露天風呂)−レイキャヴィーク(H泊)−南部アイスランド観光(スコーガ博物館、スコ−ガフォスの滝、
ブラックサンドビーチ、ヴィ−クの街、セリャリャンスフォスの滝)−レイキャヴィーク(H泊)−ケプラヴィーク7:45−コペンハーゲン12:45、
15:45−(Sk0983)−(機泊)−成田第一9:15頃、10:40−東松戸−武蔵浦和−南与野12:14