蒸し風呂のような暑さから逃げるように霧ヶ峰高原に出かける。霧ヶ峰は47年前の20歳の時に訪れている。その時の記憶はかなり曖昧で、会社の山岳部のテントを借りて一人で出かけた。残っているのはその時の写真が数枚だけで山行の記録はない。昔を思い出す楽しみを期待して妻と共に出発する。

 新宿から高速バスに乗り、上諏訪で路線バスに乗り換えて強清水に到着する。日差しは強いが風がさわやかで涼しい。キャンプ場に着きテントを適当なところに設営する。温泉の場所などを確認しながら近くを散策する。

 翌日は6時35分頃に出発する。さわやかな朝の空気を感じながら車道を進み、霧の駅から自然歩道に入る。朝露でズボンが濡れるが良い天気で気にせず進む。キスゲは既に咲き終わっているがその他の花を眺めながら八島ヶ原湿原に向かって歩く。沢渡の手前で道に迷うが引き返しながら道を探して湿原へ。湿原は立派な木道が設置されている。47年前は無かったと思う。前回の入山地である八島ビジターセンターに寄ってみるが、しっかり観光化していて47年前の記憶を思い出せない。
 湿原を半周してゼブラ山方面の尾根に上がる。日陰が無く風は涼しいのだが、都会の暑さから逃げ出したのにとにかく暑い。北の耳、南の耳を越えて車山の登り口に着く。急な登りを黙々と登り観光客が大勢いる山頂に着く。山頂はでっかい気象レーダーが我が物顔で占領している。昔は質素な山頂標識しかなかった。観光客を避けるように隅で休憩後、車山の肩方面に下る。

 のんびりと涼しい風を受けながら霧の駅へ下る。ビールの代わりのコーラを一気にいただく。旨い!キャンプ場に帰り着くが、テントは西日に暖められて中には入れない。近くのヒュッテの温泉に入りに行く。さっぱりした後ヒュッテで旨いビールをのんびりといただく。キャンプ場ではテントの側の日陰で宴会を続ける。夜は涼しくてぐっすりと寝られた。

今回眺められたお花はコバキボウシ、シシウド、ニッコーキスゲ、ノアザミ、コオニユリ、クガイソウ、ウツボグサ、ノハナシュウブ、オオトラノオ、ハナチダケザシ、ワレモコウ、キンバイソウ、ナヤギラン、ノリウツギ、エドカワラナデシコ、マツバボタン、ハクサンフウロ、アカバナシモツケ、オミナエシ、イブキボウフウ、ヤマホタルブクロ、名前が判らない花多数。
 
また、日本列島を横断、さらに南の沖縄や台湾まで2200q以上を飛んでいく蝶のアサギマダラを数多く発見する。

 翌日は下山日。帰りのバス便が不便で6時30分頃出発、新田上バス停まで歩いて下る予定だったが、隣のテント泊の人が車で途中まで送ってくれる。感謝感謝して乗せてもらう。おかげで4時間も早く上諏訪に帰り着く。予約のバスを変更して涼しいバスに揺られて新宿へ、帰り着いた新宿は猛烈に暑かった。

47年前の写真

霧ヶ峰高原

7月29日〜31日

南与野8:28−新宿、京王BT9:20−高速バス−上諏訪駅12:35頃、12:50−強清水13:30頃・・・テント場(テント設営)
・・・散策・・・テント場(泊)6:35・・・霧の駅7:04・・・沢渡・・・八島ヶ原湿原・・・ビジターセンター・・・鎌ヶ池・・・分岐9:57
・・・ゼブラ山10:28・・・山彦谷・北の耳11:07・・・南の耳11:20・・・車山12:17/21・・・車山の肩13:07・・・霧の駅13:53・・・
テント場14:39・・・温泉・・・テント場(泊)6:34−新田上手前・・・新田上バス停7:06−上諏訪駅、8:36−高速バス−
新宿BT11:40頃−新宿−南与野

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