富士見山

6月2日

 富士見山は山梨百名山に選ばれているが、戦時中は出征兵士の家族が大勢登山したとのこと。「フジミ山」を「不死身」と解釈して、「君死ぬ給ふなかれ」と祈りつつこの山に登った。この切ない願いも空しく、無言の帰還となった兵士も数多くいただろう。

 この山へは公共交通の便が非常に悪く、近くの駅からタクシーを利用すると1万円の大台を超してしまう。あまり好きではないのだが****ツアーで参加する。貸し切りバスで新宿を出発する。心地よい揺れの中でうつらうつら寝て平須登山口まで。が、林道の工事中で30分歩かされる。登山道は展望台までスギやヒノキの樹林帯の中での急登が続く。ネパール帰りで体力が落ちているのだが、のんびり上るのが辛くて途中から一人先行する。稜線手前頃に足の筋肉がピクピクし出す。長年の癖で歩く速さは変わらないようだ。やはり体力・持久力が落ちていて、展望台付近でストレッチを繰り返す。さらに山頂へアップダウンを繰り返して登山口から約二時間で到着する。疲れた。展望台へ引き返し皆を待ち、下山も早足で下る。しっかりと筋肉痛になってバスへ戻る。

 天気も今一で展望もなくトレーニング山行になってしまった。が、気持ちよい新緑に囲まれて足が痛いが、久しぶりにリフレッシュ出来た一日だった。

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