大猫山                  猫叉山

北ア・小窓尾根〜剱岳〜早月尾根

5月3日(夜行)〜7日

参加メンバー;Hi.T、Te.I、Sa.H、To.U、Ky.T、Ma.A
日程;5月3日:大宮20:00−川島IC−関越道・上信越道−北陸道−滑川IC−
   5月4日:上市−馬場谷手前ゲート(仮眠)6:30・・・馬場谷8:10・・・取入口・・・雷岩11:30/12:40・・・
          小窓尾根P1600m付近14:40(テント泊)
   5月5日:テント場5:30・・・P2100m・・・ニードル11:15・・・ドーム・・・P2400m付近14:00(テント泊)
   5月6日:テント場5:30・・・マッチ箱・・・P2650m・・・小窓ノ頭・・・小窓王・・・三ノ窓下降点12:20・・・
          三ノ窓14:30・・・池ノ谷ガリー・・・乗越15:40・・・長次郎頭手前P2900m付近15:30(テント泊)
   5月7日:テント場5:30・・・長次郎ノ頭・・・剱岳6:40/50・・・早月小屋・・・馬場島15:40/16:30頃
          −みのわ温泉−滑川(夕食)−滑川IC−北陸道−上信越道・関越道−川島IC−大宮

 3年前に会山行で計画するも都合が悪く急遽中止になり、その後のGW山行は白山北方尾根、昨年は会津・窓明山〜丸山岳〜窓明山
〜会津駒ヶ岳と歩いてきた。今回の小窓尾根は技術的には早月尾根よりの難しく、早月尾根を下るのでコースも長い。少々の不安を抱えながらの参加となった。
 大宮を20時に出発、滑川ICから上市−馬場島へ向かう。が、雪が多いせいか馬場島手前6Kmでゲートが閉まっている。仕方なく此処で車内仮眠となる。6:30準備を終えて車道を歩き出す。車道歩き1時間40分のアルバイト、馬場島にて入山届けを済まして白萩川に入る。
赤谷尾根取付を分け取入口、雪が多く谷通しに歩ける。雷岩に11:30着。休憩・昼食後、小窓尾根への急登が始まるが、先行パーティー(2名)が雪の斜面のほぼ中央を登り始めて暫くして、突然雪ブロックが落ちてくる。幸いにも怪我はなく2名は戻ってきた。当方は端の樹林帯に沿って登り始める。雪の斜面よりは労力を使うが仕方ない。やっと尾根に出てホッとする。暫く登り1614m付近でテント泊とする。風もなく静かなテント場となった。
 翌日も良い天気で明ける。3時起床、明るくなった5:45頃出発する。青空の下アイゼンが気持ちよく効く。ニードルが目の前に見え本当に上れるかと思う位に聳え立っている。右側より懸垂下降しトラバース後、雪壁をさらに懸垂下降する。尾根と雪稜の間に大きなクラックがあり少々緊張する。その後ドームを登るのに急な岩と雪のミックス帯、緊張の連続。残置ロープと頼りない草木にしがみついて登る。振り返ると登ってきた鋭いニードルが望める。前方に先行している三人パーティーがマッチ箱の岩峰に苦戦している。その取り付き点まで行くも岩峰通過にかなりの時間を要するとの判断で、早い時間だが少し戻りドームの肩2400m付近に幕営することにする。明日のために岩峰に事前にロープをフィックスしておく。
 三日目も良い天気で3時起床、5:40頃出発する。昨日フィックスしたロープを頼りに登り狭い尾根に着く。登れそうもないマッチ箱が聳えて、両サイドがスパッと切れ落ちて高度感は抜群。お助けロープに捕まりながら慎重に登る。此処が核心部。核心部だらけの緊張の連続。上り下りの連続で雪壁も落ちたら終わりの急な斜面。なだらかな雪面を上り三ノ窓への下降点・懸垂下降に移る。50m降り、50mのトラバース。この三ノ窓が幕営場所であったが、明日の午後から天気が下り坂との情報で14時半だが先に進むことにする。長く急な雪壁の池ノ谷ガリーを必死で上る。疲労で足が重い。乗越に上がるもテントが張れず、さらに稜線に向けて登る。稜線は切れ落ちた雪稜で慎重に進む。長次郎の頭手前の稜線上(2900m付近)に幕営地を見つけ、整地・風よけブロックを積みテントを設営する。
 四日目。午後より天気が崩れるとの情報で1:50起床するも、5:30に出発となる。長次郎の頭を越え、急な剱岳本峰への雪壁の登りを慎重に登る。剱岳6:40着。四日目でやっと山頂、堅く握手、疲れた体に何ともいえない感激がこみあげてくる。曇り空の山頂からは360度の展望。毛勝三山、後立山連峰、八ツ峰、立山三山、室堂、槍ヶ岳へと続く北アルプスの山並み、遠く白山、・・・・しばし写真を撮り続ける。記念写真を撮り早月尾根への下降、急な雪壁にはフィックスロープがあり慎重に下る。途中で雷鳥に出合い写真を一枚。早月尾根も急な雪壁の連続、雪の割れ目が多く気が抜けない。四日目で疲労もピーク、足に気合いを込めて下る。四日間で登った小窓尾根全体を眺めながら、幸運な天気、良く登れた、登らして貰った、と、また感激に浸る。天気は崩れず快晴になった。長い下りを下り終えやっと馬場島に到着する。お疲れ様でした。      (Te.I記)
               

長治郎の頭          早月尾根

赤ハゲ   白ハゲ

赤谷山                     白萩山

池ノ平山

ニードル

マッチ箱

剱尾根ノ頭     早月尾根

毛勝三山

池ノ谷ガリー

三ノ窓への下降

八ツ峰

池ノ谷ガリー

剱岳          長次郎の頭

八ツ峰     後立山連峰

剱岳山頂

奥大日岳                            大日岳

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