先週あたり雪が降ったので新雪のラッセルを覚悟して出かける。大源太山の登山口から膝上から股下までのラッセル、さらに雪が重たいので、大源太山ルートから右の尾根への取り付き点までの約750mを一時間もかかった。尾根に取り付きさらにラッセルは厳しくなる。湿った雪に足が持ち上がらない、やっとP843mにたどり着く。疲れた!天気は上々で目の前の1041mピークまでと気合いを入れる。尾根上に出ると巨大な雪庇が尾根上に延々と続く。尾根も細く雪庇を踏み抜かないように傾斜のきつい斜面をトラバース気味に進む。1041mピークに上がる。
細い尾根でその先にテント場に出来る場所はない。比較的広そうな場所で雪庇の端から約2.5m離れた場所からテントスペースの広さ分だけ掘り下げて場所を作る。雪庇の方をを頭にして寝るが、たぶん上半身は尾根から外れて雪庇の上だったと思う。
 翌日も天気予報に反して良い天気で明ける。6:30出発する。昨日よりさらに雪庇が大きくなり雪の量も増える。悪いことに以前積もった雪が氷化して雪の壁になっている場所が出てきた。狭い尾根で回り込むのも案じられて正面を強引に突破すること数度、1200m付近で約3mの雪壁が出てきた。左右どちらへも回れず氷化した雪をスコップとピッケルで崩してルートを作るが、さらにその上部に同じような雪壁がある。
温度が上がり帰りの雪庇の崩れも心配で、残念だが此処で引き返すことにする。
 この北尾根は展望がよい場所で、雪の大源太山には写真欲が沸いてきた。カメラを持ってこなかったことを少々悔やむと同時に、持参したデジカメも今一で反省しきり。チャンスが有れば再訪した処になった。雪が少ないとテント場が心配だが、P843で二泊すれば大丈夫だろう。 (Te.I記)

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大源太山

約1000m付近のテント場

上越・コマノカミノ頭(北尾根)

3月5日〜6日

参加メンバー;Hi.T、Na.G、Te.I
行程;3月5日(土):大宮−東松山IC−関越道−越後湯沢IC−旭原10:00・・・P843m14:30・・・P1041m16:30(テント泊)
     3月6日(日):テント場6:30・・・約1200m9:20・・・(往路を引き返す)・・・テント場10:45(テント撤収)・・・登山口13:20
             −温泉−越後湯沢IC−関越道−花園IC−大宮

大源太山

巨大な雪庇