北ア・南真砂岳〜真砂岳

8月19日〜22日

 先々週に続いて二百高山の残りを登りに北アルプスの裏銀座へ出かける。登山口の高瀬ダムへはタクシーで出かけるしかなくて、ある旅行会社主催のバスを予約、新宿から夜行で出発する。七倉に早朝4時に到着、まだ周りは真っ暗で満天の星がまぶしい。七倉山荘の明かりで準備して4時半に出発する。高瀬ダムに6時に到着して、朝食休憩する。6時半に湯俣温泉方面に進み車が入れる広場に7時半着、さらに登山道らしき林道を進んで硫黄の臭いがしてきて9時前に湯俣温泉に到着する。
テントを設営後、予定通りノンビリすることにする。付近を散策、北鎌尾根への道を分けて伊藤新道をしばらく進んで温泉の源泉を見学する。テント場に帰って暑い天気の中、木陰にシートを敷いてビールをいただきながら長い昼寝を楽しむ。午後からは雲が出てくるものの暑さは変わらず、夕方には河原の野天風呂に入りゆったりとする。
 翌日も快晴、真砂岳までをピストン予定で5時半に出発する。早速、岩稜尾根の急登が続き展望台に到着、湯俣川側が崖で切れ落ちて源泉も望める。その後は樹林帯の急登が続く。登り飽きた7時半頃湯俣岳に到着する。硫黄岳の向こうに槍ヶ岳が望める。荒々しい北鎌尾根の全貌にしばし見とれ、さらに硫黄岳から赤岳への硫黄尾根の崩壊したすざましい眺めも圧巻だった。湯俣岳から樹林帯を大きく下り、南真砂岳への登り返しが始まる。暑い尾根をひたすら上る。槍ヶ岳と硫黄岳の眺めが少しずつ変わり水晶岳、鷲羽岳、双六岳、稜線越しに乗鞍や笠ヶ岳が望めるようになって9時頃南真砂岳に到着する。展望はすこぶる良い。唐沢岳・餓鬼岳、燕岳からの表銀座コースの山々も望める。
山頂には標識もなく個人手作りの小さな標識のみ、ここで朝日を迎えられたらすばらしいだろうと感じながら先に進む。ここからは気持ちの良い稜線散歩だが、またもや一度下り真砂岳へ向けて登り返す。ガレて稜線が狭くなっているところも有るが快調に歩ける。真砂岳へは地図上の登山道は無く裏銀座縦走コースへ出る前に踏み跡を辿って山頂に登る。山頂10時20分に到着する。ここにも山頂標識はなく個人手製の小さなものがあった。ここでの展望もすばらしい。立山方面は少し雲がかかっていた。十分展望を楽しんで往路を戻る。テント場に14時着、山小屋の温泉に入りさっぱりしてビールを美味しくいただく。
 下山日も快晴、涼しい間に出発する。高瀬ダムでは客引きのタクシーが待っているが、そのまま歩く。七倉では相乗りの登山客はなく、仕方なくタクシーで大町温泉へ向かう。大町温泉では帰りの高速バス時間に合わせて、ビールを飲みながらほろ酔い気分になり、またもや昼寝をしてのんびりする。高速バスは渋滞で約3時間半遅れ、自宅に帰り着いたのは24時を過ぎていた。二百高山は残り19座になった。がんばろう(?)。

南真砂岳より

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真砂岳より

南真砂岳                     槍ヶ岳

南真砂岳     真砂岳         野口五郎岳