北ア・焼岳

12月26日〜28日

 年末恒例の雪山会山行、参加者十一名で北アルプスの蝶ヶ岳へ向かう。が、登山口の三ツ股の手前十`で林道が冬季閉鎖されていた。林道(車道)を往復歩くのは予定外で、急遽相談し新中ノ湯温泉からの焼岳へ目標変更する。新中ノ湯温泉へのゲートで温泉に連絡して帰りに温泉に入る事でゲートを開けて雪道に入る。小雪の降るなか、温泉の駐車場で準備する。十三時、新中ノ湯ルートの登山口目指して雪の林道を歩き始める。トレースが有りツボ足で問題なく歩ける。上高地乗鞍林道に出合う。急遽の変更で地形図が無かった事、トレースがしっかり着いていたことも原因して行き過ぎたことが判明する。登山ガイド地図を検討、途中に有った赤布の場所まで戻り登山口を確認する。十六時前でその場所(駐車場)でテント泊とする。早々に宴会をスタートする。
 翌日は快晴、三時起床し懐電を頼りに六時前に出発する。戻り気味にトラバースして鞍部に出て右の急登尾根に取り付く。トレースがしっかり有りツボ足で登る。樹林帯の登りが続き、一九七二mピークを過ぎ一度下りさらに登りが続く。二〇〇〇mを越えると前方に明神岳、前穂高岳、奥穂高岳、西穂高岳が姿を現す。目の前には噴煙を上げている焼岳の岩稜が望める。此処でトレースが終わっていた。夏道を離れ、南峰に向けて左側の尾根に取りつく。二三一八mピークを過ぎ南峰への最後の登りを登り切り十一時半頃山頂に到着する。西に白山、さらに笠ヶ岳、抜戸岳、鷲羽岳、西鎌尾根から槍ヶ岳、キレットを越えて穂高連峰、奥穂高岳前穂高岳。明神岳、西穂高岳、霞沢岳と素晴らしい展望に疲れを忘れる。記念写真を撮り下山を開始する。山頂直下は岩稜気味なのでアイゼンを付けて下る。途中からワカンに履き替えて急坂を下る。順調に下りテント場に十五時に到着する。二日目の宴会に入る。
 夜半から雪になり、翌日は雪模様の中でテントを撤収、目の下に望める温泉に向けて林道を下る。美味しいビールをいただき充実感一杯で帰路につく。        (詳細報告は会報・会HPを参照)

戻る

冬山・残雪記録へ