八月初旬の天候不順で残ってしまった青春一八切符を使うために時刻表と睨めっこ、以前計画した小川山と、関東百山に入っている十文字山を選び、テント泊で計画する。
当然、普通列車で乗り換え、乗り換えして信濃川上駅に着いたのは家を出てから約五時間後、駅前から村営バスに三十分揺られて梓山バス停、さらに車道をテクテク一時間歩いて登山口の毛木平にやっと到着する。立派な駐車場が有りかなりの車が停まっていた。
十三年前に雁坂峠から甲武信ヶ岳を越えて十文字峠、また九年前に十文字峠へ遊びに来たが、それぞれの記憶はすっかり薄れていた。千曲川本流を渡って小沢に入り、沢沿いの道をかなり登って右手の山腹に取り付き八丁坂の急登を登り切ると八丁坂の頭、さらに尾根通しに登り、十文字山の南面をトラバース気味に進むと十文字峠につく。小屋番は外出中だった。ザックを小屋にデポして十文字山へ向かう。約十五分の登りで山頂、地図では登山道は山頂を巻いているが、しっかり山頂を通っていた。小屋に戻りテントを張り、水場に冷やしてあるビールを横目で見ながら持参のウイスキーをチビチビ飲み始める。
 翌日は四時起床、懐電が不要の五時過ぎにテントを撤収して出発する。廻目平へ向かうバスの時間に間に合うように急坂を駆け下る。約三十分前にバス停に到着、一安心する。バスに揺られて川端下で降りる。またもや車道をテクテクと歩く。昨年の「廻目平祭」は車で通ったが、十九年前に歩いた時の記憶はすっかり無くなっていた。金峰山荘で手続きを済ませてテントを設営後、小川山へ向かう。樹林帯の急坂を登り、カモシカ遊歩道分岐から左に入りシャクナゲの中の急登、岩場、樹林帯の急登などの繰り返し、赤テープが要所要所に付いて、踏み跡もしっかりしていて迷うことはない。県境尾根に出て右に一登りすると山頂だった。樹林で展望は今一、来た道をテント場に戻る。金峰山荘でお風呂に入りサッパリとする。良い天気の中、芝生の上で飲むビールが美味しい。
 のんびりと起床、天気が今一で山はガスりはじめて、今にも雨が降ってきそうな感じになった。予定を早めて早々にテントを撤収する。川端下バス停ではバスが行ったばかりで、次までかなりの時間がある。保育園用の送迎バスがやって来て気の毒に見えたのだろうか、乗っていかないか!。行きます。大きな保育園児になって乗せてもらう。途中から雨が降り出したが、濡れずに駅まで送ってもらった。車中は行き帰りとも長い時間だったが、文庫本を読みふけり、帰りはお酒を飲みながらだけど退屈はしなかった。

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奥秩父・十文字山、小川山

9月10日〜12日

9/10;南与野5:51−武蔵浦和−西国分寺−日野−甲府−小淵沢−信濃川上10:38/10:40−梓山11:10
   ・・・毛木平12:00・・・十文字峠13:35・・・十文字山13:55・・・十文字峠14:10(テント泊)
9/11;十文字峠5:15・・・毛木平6:00・・・梓山7:00/7:29−川端下7:39・・・金峰山荘8:30/9:00・・・
   小川山11:40/12:00・・・テント場13:30(テント泊)
9/12;テント場7:00・・・川端下8:00/8:30頃−信濃川上9:10頃/9:43−小淵沢−甲府−高尾−西国分寺
   −武蔵浦和−南与野