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2年越しの槍ヶ岳

8月22日〜25日

 一昨年奥穂高岳に登った時「次は槍だね。」って言ったらしいが記憶にない。昨年は母が体調を崩し山どころではなかった。今年の正月に夫から「今年は槍だ。」と言われた。日程が決まってもなかなか訓練する気になれずそのうち出発2週間前になり、やっと重い腰を上げ階段登りの特訓を開始。
 8月22日新宿からさわやか信州号で上高地へ。横尾経由槍沢キャンプ場着12時。思ったより軽快な登りだった。もっとも、荷物はたったの7キロ、テントをはじめ重いものはいつものように夫が担いでくれた。
 翌日5時前に起床。6時半テント発、身ひとつで槍ヶ岳を目指して出発。体重の負荷だけなのに30分くらいたった頃から息苦しくなってきた。昨日の疲れか、高度のせいか。酸素を吸うようにとの夫の忠告に足の運びのリズムにあわせ大きく呼吸しながら進んでいく。登れなかったらどうしよう、せっかくここまでこられたのに。と焦る気持ちと、とにかく行けるところまで行くしかない、という開き直りの気持ちと葛藤しながら黙々と足を運んだ。大きな石だらけの山道がつづき、安定した歩幅がとれず、ときどきふらつきながらなんとか肩の小屋に到着。見上げれば本当に名前の通り槍の先のような頂上が目の前にそびえていた。一休みしていよいよ頂上へ。山登りと言うより岩登りだ。両手両足をフル稼働しくさりと階段に助けられ30分ほどで頂上に立った。2009年8月24日11:04登頂。
 それまでは青空だったが頂上に近くなるにつれガスが発生し、360度の展望が半分しか望めず残念。
小さなほこらの前で記念撮影し12時に下山。帰りは体も息も楽だった。気持ちに余裕がでたからか、高山植物がとてもきれいだった。テント場に14時20分無事到着。暑い夏が終わった。(PARISKO記)

万歳!

まだ遠い!

登り終えて