八ヶ岳・峰の松目

6月1日〜2日

 ネットで遊んでいたときに見つけた「日本の山岳標高二百位」、面白そうなので今まで登った山をチェックした結果、かなりの山を登っていないことに気づく。それに近くを歩いていてもその事に気が付かず(知らなかった)、またこんな処にこんな山が有るのか!、そんな発見をした。世は「名山ブーム」ではあるが山岳標高百位、二百位はそんなことには関係なく、道無き山が意外と多く、登山道からちょっと外れているもの、なども多い。
梅雨に入ったような天気が続いてイライラしながらも山行計画をいろいろ作成して過ごす。やっと晴天になり八ヶ岳に出掛ける。美濃戸口から北沢経由の道は初めてで、赤石鉱泉は二十四年ぶりの訪問、すっかり変わっていた。途中で出会ったカモシカは人を恐れなくて五〜六メーターでも逃げ出さなかった。テントを張り終えて早めの宴会に入る。シーズン前なのかテントは三張りのみで少し寂しい。
 昨夜のお酒が少し残っている状態で朝飯も食べずに五時半頃に出発する。天気は快晴でテントのフライが少し凍っていた。赤石の頭までは樹林帯の登り、木間に阿弥陀岳、赤岳、横岳、大同心・小同心も違った姿で望める。登山道は日陰で雪が少し残っている程度、一時間少しで赤石の頭に到着する。北八ヶ岳の展望も開ける。「峰の松目」への道標がしっかりある。私の持っている地図には道がない(新しいのには有るのかな?)のに、実は美濃戸口のバス停横にあった案内板にしっかり道が書いてあった事を思い出す。
少々興ざめしながら峰の松目の尾根に入る。立派な登山道をドンドン下る。所々に雪が残っていて時たま不意に足首の上まで潜る。最低鞍部からは急登、傾斜が緩やかになって一登りで山頂、七時半頃到着する。この間展望は無く、木間からチラチラ山が見えるだけで、今回新しく買ったカメラのテストも兼ねていたのに写真を撮る機会があまり無かった。のんびりと来た道をテント場に戻り、テントを撤収して長い林道歩きを嫌々こなし、バス停で美味しいビールをいただく。バスを待つ間うたた寝をする。暫くは標高二百位めぐりを楽しむ予定。

赤石の頭から峰の松目

逃げないカモシカ

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