5月19日

吾妻耶山

 二年前に仏岩ポケットパークから赤谷越経由で谷川連峰の展望が良い阿能川岳に登った時に、赤谷越(仏岩峠)から南方面の吾妻耶山が気になっていて一日晴天を機に出掛ける。水上から仏岩ポケットパークまでの車道をトボトボ歩くこと約二時間、初夏を感じさせる暑さの中汗を流しながらやっと十一時前に登山口に到着する。家を出発して五時間もかかってしまった。
赤谷越までは植林された桧木の涼しい登り、それでも汗をかく。尾根に出ると少しは爽やかな風があり、新緑真っ盛りの中を緩やかに登る。ニョッキリと突き出た仏岩の奇峰を過ぎてしばらくして道は二分するが、直進の急登路は通行止め、右の迂回路(中尾根コース)から標識に従って進む。やがて左折しシャクナゲの密生する急な尾根を登る。背後には谷川連峰が新緑の合間から望められる。暫くで大峰山と吾妻耶山の稜線に出て、左へ樹林帯の中を平坦に進むとわずかな登りで山頂に十二時に到着する。山頂は大きな石柱と三基の大きな石祠が据えられていて、まるで神社の境内のような感じ。春霞で少し霞んでいるが谷川連峰の眺めが良い。下山は大峰山を経由予定だったが、なんとなく標識通りに歩いて、大峰沼へのトラバース道を進んでいた。登り返すのも億劫なのでそのまま大峰沼の手前で左折して上牧駅へ向かう。駅前の上牧温泉で汗を流してサッパリする。温泉上がりのビールをいただき、駅前の雑貨店でつまみとお酒を買って電車に乗り込む。しっかりと新緑に染まった一日だった。

谷川岳

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