日光・錫ヶ岳
5月9日〜10日
残雪時に昔の岳友と山行を共にして七年目、今年もあれこれ悩んで日光の錫ヶ岳にすることにして、昨年秋に西ノ湖〜宿堂坊山からと、白根山から登りコースを下見、踏み跡もしっかりしていて、残雪時でも危険箇所は無さそうなコースだった。残雪期の今回は白根山側から避難小屋泊で計画する。白山から帰って寝袋も十分に乾かないまま出掛ける。高速道路の渋滞を考えて早めの出発をするも意外と空いていて、沼田で買い物を済ませ菅沼の登山口にお昼前に着いた。昼食を済ませ焼けるような良い天気の中を登り始める。座禅沢に入り暫くすると夏道は尾根にジグザグに登っているが、残雪のこの時期はそのまま沢をつめる。右側の崖からの落石跡が四十〜五十b位見られたが、その後は落石の心配もなく、急な残雪の沢を登り詰める。やっと傾斜が緩やかになった頃、座禅山と五色山の鞍部へでる。五色沼への下りでは左に暫くトラバースし、急坂を一気に下る。一登りして避難小屋十五時半頃着。入口は雪で扉が開かず、冬期用の梯子を登って窓から中に入る。本日は我々のグループのみ、賑やかに宴会、山談義、夕食、酔いつぶれて早々に寝る。
三時起床、五時前に避難小屋を出発する。夏道に沿って尾根に登る。白根隠山へは夏道が出ていて所々に雪が残っている状態、東峰、西峰と進み西峰の東側のガレ場を下る。次の岩場は夏道が出ていて難なく通過する。白檜岳への登りは所々笹原が出ているが、雪を拾って快適に登る。白檜岳の山頂は広く小さな山名板が有るのみだが、錫ヶ岳が一層大きくが望める。その後は残雪もしっかり残っていて、小さなピークを二つ越えて登り返して樹林帯の二二九六mピーク、快適にさらに下り最低鞍部が錫の水場で七時半。この先は錫ヶ岳への最後の登り、此処でも笹原が一部出ているがほとんど雪の上を歩き、錫ヶ岳山頂に八時四十分到着する。私は三度目の山頂。山頂南側で休憩、皇海山、昨年歩いた尾根が春霞の中で望める。白根山方面を除いて東側の日光連山は逆光でシルエットのみ、中禅寺湖も霞んでいる。帰りも同じように長いが良い天気の中三十分も休憩する。錫の水場まで三十分で下る。来た時とは逆の二二九六mピーク、白檜岳、白根隠山のそれぞれの登り返しで、ほぼ同じ時間を費やして避難小屋に十二時半頃到着する。パッキングを済ませて温泉に向けて下山開始する。座禅山と五色山の鞍部へはトラバールをせずに急坂を直進する。その後は座禅沢を一気に下り菅沼の登山口に十五時着。ご苦労様でした。東小川温泉で民宿泊。岳友の一人は休みが取れなくて残念だが温泉のみで帰京する。温泉と美味しいビールを頂いて満足。
翌日はのんびりと咲き残りの水芭蕉を見て早めに帰宅する。三日間とも良い天気で、白山で焼けた顔が一層汚くなったようだ。
白檜岳
白根山 2296峰 白檜岳 白根隠山