西丹沢・菰釣山〜大拇〜椿丸〜浅瀬

3月26日−27日

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椿丸より   菰釣山、大拇

 昨年末、西丹沢を歩いて何年ぶりかに菰釣山を訪れた。避難小屋も改築されて木の香りを感じながら一夜を安らかな気持ちで過ごせた。今回は菰釣山から南に延びる尾根を下って丹沢湖に注いでいる世附川の浅瀬橋にでるコースを選ぶ。約三十数年前の日地出版地図には赤線で描かれていて、ガイドブックにも一部のコースが紹介されていたそうです。現在使われている地図では非表示で有るように、かなり荒れているらしく、登山道らしきもの無いと思われる。交通の便が悪い西丹沢、前回同様高速バスで山中湖の平野へ向かう。平野を十時半に出発する。高指山、大棚ノ頭を経て菰釣山に十四時に到着する。歩き始めは良い天気だったのに、雲が出始めて太陽は時折顔を出す程度、それに寒気が日本列島を覆い北風が時折強く吹く。さらに数日前に降った雪が解けずに残っていて寒くて休憩する気も起きず、避難小屋へ急いで下る。早い時間だがやることはないので早速宴会、ホットウイスキーをチビチビ飲みながら過ごす。
 五時起床、六時に出発、菰釣山へ登り返す。良い天気で富士山も強い風で山頂から雲を飛ばしているが綺麗に望める。六時半、尾根に入る。かなりの人が歩いているようで笹は胸まだあるものの、踏み後はしっかりしている。直ぐに三角点を通過、笹を掻き分けながらドンドン下る。途中から笹が無くなり右に富士山を眺めながらさらに下り、大拇へ登り返す。七時着、広い山頂で山頂標識も無くヘンテコなワッペンに山名が書いてあるものが立木に打ち付けられている。更に南下し続け、すっかり荒廃している織戸峠を過ぎ椿丸に八時四十分到着する。振り返ると歩いてきた山々が望める。菰釣山・大拇が遠く大きい。此処から東向きにコースをとり更になだらかに下る。八〇〇mピークで南向きにコース変更する。次に八三八mのピークを左に見て右にコース変更する予定が一つ手前の尾根に入ってしまう。かなり下った辺りで間違いに気づき登り返す。疲れる。同じように七九五mピークの手前のピークを右に曲がるところ、更に手前の尾根に入り込みまた登り返す。またまた疲れる。最後の七八〇mピークからは長い急な尾根を下り林道に十一時に無事到着する。浅瀬橋を渡りバス停・浅瀬入口まで良い天気の中のんびりと歩く。バス停十二時、中川温泉方向へのバスまで一時間四十分の待ち時間がある。こんなに早く着くとは思っていなかったので、早い時間のバスの時間を調べていなかった。ちょっと休憩後、諦めて温泉まで歩くつもりで歩き始める。次のバス停手前に酒屋さんの看板、直ぐに方針変更して店の前でビール・お酒を飲み始める。やっと?やって来たバスで温泉に、ほろ酔い気分で温泉に入り、ほろ酔い気分でかえる。
 今回のコースはコース標識も無いと思われたので、コースの選定には地形図二万五千図と高度計、当然コンパスを使用したが、事前に検討した地形図の安易な思いこみ(コース変更地点のみ)が強く、また高度計にも頼りすぎ、地形図と実際の地形を確認しながら進む基本が十分ではなかったように思う。反省。