南会津・荒海山

3月13日〜15日

 会津百名山の荒海山、栃木県側では太郎岳と呼ばれている。夜行明けの十四日は朝からの小雨で山は諦めて、先月と同様に朝寝坊、温泉、午後の早い時間からの宴会に全員一致で切り替える。雨も一時止んだものの宴会が開催された頃には雪に変わり津々と降り続く。天気予報では明日も期待できないが、一応早朝に出発して登れるところまで、と言う事で酒も飲み終え宴会を終了する。
 六時半頃に民宿を出発する。352号線に出て会津高原方面に走り、中山トンネルの手前のチェーン交換所に車を止めて準備、七時二十分頃から戸坪沢右岸沿いに登り始める。枝沢を越えて沢が十字路になっている処で左側の尾根に取り付く。最初からの急登、暖かさと風で雪が少なく一部凍っていてアイゼンを付けて登り続ける。天気は急速に回復し青空が出てくる。九時半頃町村界尾根に出ると目の前に荒海山の姿が望める。遠いな!。さすが豪雪地帯、雪庇が大きく発達している。短いけど急な斜面を上下したり、小さなピークや瘤を何度か越えたり巻いたり、結構疲れる。途中で可愛い?顔をしたテン(ホンドテン)に出会う。一瞬双方で見つめ合うがすぐに雪庇を越えて姿が見えなくなった。しつこいアップダウンに飽きた頃、長い急斜面の登りになる。雪がないとかなりきついだろうなと思いながら、一歩一歩慎重にステップを切りながら登る。斜面が緩やかになると左上部に山頂が望める。良い天気の中気持ちよい稜線を暫く行くと雪庇に覆われた山頂に十二時四十分着。七ヶ岳、日光連山、鶏頂山塊、先月登った大嵐山、懐かしい枯木山など360度の展望を楽しむ。山頂直下の避難小屋は半分雪に埋もれていた。十分展望を楽しみ往路を戻る。

枯木山

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大嵐山