戸倉山(伊那富士)

1月28日〜29日

  

 中央アルプスと南アルプスの展望台として知られている戸倉山、さらに北アルプスまで遠望できる。この時期にカメラを持参して登ってきた。行く前に地図上でそれぞれの山までの距離を計って、持参するカメラのレンズを決め、特に南アの仙丈ヶ岳が近いことで写真の対象にした。
 高速バスで駒ヶ根、地域振興バス・「こまちゃん」に乗り変えて登山口の下田バス停に十二時半に到着、さらに戸倉キャンプ場に向かって舗装道路で汗を流しながら歩く。キャンプ場手前から雪が残っている。キャンプ場から車で圧雪された道をスリップしないように足下に注意しながら歩く。そのために戸倉山への登山道の看板を見落として林道をドンドン進んでしまい、林道終点で気づいて引き返す。約四十分のロス、十四時を過ぎていた。仙丈ヶ岳の夕焼けは午後五時頃からで、キャンプ場から山頂までの所要時間は無積雪時期で約二時間十分位かかる、夕焼けまでの雪による余裕時間はプラス五十分、どの位の積雪があるのか判らず少々焦って登り始める。歩く速度を意識的に速め、足の疲れが増すなかで標高と時間に常に注意をしながら登る。積雪はそれほどでもなくて山頂でも二十p位、到着時間も夕焼けに間に合い十六時半着。仙丈ヶ岳が予定より(?)少々遠い。中央アルプスはすでに日陰になっている。南アルプス方面に三脚をセットしてカメラ以外の荷物を直ぐ下の避難小屋に運び込む。写真を撮り始めて何だか変な感じで、電池が消耗して?、補正の設定を変えても?、さらに電池を変えても??、????。夕焼けが始まった頃やっと設定(シャッターダイヤル)が違っていたことが判った。とにかく撮り終えて避難小屋に入る。板の間で五〜六人はゆったりと寝られそうな広さ、当然今夜は自分一人。それほど寒くはなくてゆっくりと過ごす。目的の千丈ヶ岳が持参したレンズでも遠くて少々間に合わず、北岳、その他の山々も遠くて駄目。帰宅して確認したところ距離計算を間違えていた事が判った。お粗末。翌日も良い天気だが翌々日が下り坂で雨になりそう、さらに写真撮影にはあまり適さないこともあって一泊で帰ることにする。
 翌日は中央アルプスの朝焼けを撮るも遙かに遠くて今一、北アルプスもくっきりと展望できるが写真にはならず。展望の山としては良いところだが、写真山行としては場所の選定を誤った感じに終わってしまった。温泉にも入らず地酒を買って飲みながら帰る。

     

中央アルプス

千丈ヶ岳

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