日光・錫ヶ岳()     10月2日〜3日

 先月、西ノ湖から宿堂坊山・東尾根を登ってから県境尾根を詰めて錫ヶ岳に登ったが、今回は白根山方面からのコースを選んで、避難小屋泊の予定で出かける。秋晴れの良い天気の中、東武日光駅で前回同様乗合タクシーを利用して予定より約40分早く湯本温泉を出発する。コースなど大して気にせず(思いこみ)歩き出し登山口を少し過ぎて、スキー場を登るはずだよな!、と思い始めて地図を出し確認、中ッ曽根尾根を登っていた。時間も早いしそのまま登り続ける。急登を登り終え尾根に出る。急坂の笹の尾根道を進む中に、登山道にはっきりとした熊の爪痕、少し小柄で小熊のものだろう。ひとしきり大声を出しながら周囲に気を配り登る。国境平を経由して五色山に12時10分着。目の前に白根山、五色沼が望める。気持ちの良い稜線をのんびり下り登り返して12時半に前白根山、明日向かう白根隠山、その先に錫ヶ岳と笠ヶ岳が望める。避難小屋に入るには時間が早いので白根隠山へ向かう。かなりの人が歩いているので踏み跡はしっかりしている。往復1時間くらいで戻り、14時過ぎに避難小屋に入る。
 小屋のノートに水場の案内があるので出かけてみる。前白根山から五色沼へ降りる沢の途中にあった。小屋から往復35分位かかった。今夜二人泊。日が落ちる前に【菊水】、夕食を済まして早々に寝る。
 夜半に寒くて目が覚め、カッパを着る。翌日も快晴、小屋の温度は3度、お茶を飲み朝食を済ませて6時少し前に出発する。尾根まで登り返す途中で白根山が朝日に赤く輝いている。白根隠山の下りは崖の手前から左(東側)へトラバース気味に降りて白錫尾根に乗る。2353mピーク(白檜山)に7時、東側は気持ちの良い笹原で男体山が朝日にシルエット、西側の白根山の姿が少しずつ変わってくる。2296mピークは樹林帯の中、しっとりした感じの落ちついた道が続く。下って2170mの水場に8時着。水場へ一分、平で気持ちよいテント場になりそう。錫ヶ岳への約200mの登りが始まる。樹林帯も終わり東側は気持ちよい笹原で中禅寺湖、男体山や日光の山並みが眺められ、西側も木々の間から白根山、白檜山、白根隠山が遠く望める。急坂を登り切り緩やかになると山頂で、8時50分着。一ヶ月前と同様に快晴の中で登れた。計画ではこのまま縦走して宿堂坊山経由で西ノ湖へ下る予定だが、時間はかかるが、歩き易さで白根山方向へ引き返すことにする。錫ヶ岳の気持ちよい笹原の下りで大休止、今回越えてきた尾根を、一ヶ月前に歩いた尾根も併せじっくり眺める。何時までもボーとして居たい気持ちになる。
 来た道をのんびりと引き返す。白根隠山への登りは崖を登るルートもあり登ってみたが、ガレ状態で下りに使用するとスリップして崖下に滑落する恐れがありそう。東側をトラバースするのがお勧めです。湯本温泉への下りはかなり昔に使用したことが有るのだが、こんなに悪かったかな、整備されていなくてほんとに悪い道と感じた。湯本温泉13時40分着、温泉で汗を流しサッパリ、東武日光で前回と同じ店で前回と同じ【湯葉刺し】でほろ酔い気分になって帰る。                     

錫ヶ岳(白檜岳より)

山頂で

白根隠山

白根山      白檜岳 白根隠山

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