奥多摩・タワ尾根     5月27日〜28日

 天候が不順な今年の五月、奥多摩付近の日帰りで行ける尾根道を探していたら、酉谷山近くにタワ尾根・「ウトロの頭(三角点有り)」を見つけ、調べていたら結構皆さん歩いているらしく、内容も面白そうなので出かける。日帰りも出来そうだけど、タワ尾根の状況がよく解らず、久しぶりにのんびりと避難小屋で過ごしたくて、一杯水避難小屋泊で予定を立てる。
 8時50分、日原鍾乳洞バス停から小川谷林道へ入り、一石山神社の階段を登る。鳥居をくぐってすぐ左横の踏み跡に入り登り始める。燕岩を右にみながら胸を突く急登が続く。あえぐように登っていくとタワ尾根末端の尾根に出る。ベンチがある。一石山へはさらに岩の出てくる急登で、上まで登りつくとさっきまでとはうってかわって平坦な尾根が続き、三叉路の看板が有り此処が一石山らしい。よく踏まれた尾根道を進む。人形山十時、金袋山、鈴坂丸を過ぎウトウの頭が11時半着。タワ尾根の約三分の二を歩いた。これまでの道?は全体的によく踏まれていて、アップダウンは有るものの、所々に赤布・テープもあって特に迷うところはない。目にも鮮やかな新緑に包まれながら、小鳥のさえずりしか聞こえない静かな歩きは心浮き浮きする。その後も尾根自体ははっきりしているので、コンパスを使う必要はなくただ目の前の道を探すだけ。登ったり下ったりしていくと大きな岩のところに出る。左下に巻いて下り、大京谷のクビレに11時50分着。次のカラ沢の頭への登りも急で疲れた体には辛い。登り切ると平坦になり暫くすると、孫惣谷側から荷物搬送用の簡易モノレールが出てきて、尾根上部へ向けて設置してある。新規に設置したらしく工事跡もまだ新しい。モノレールの終点を過ぎ暫くして突然立派な登山道(水源林道)に出た。タワ尾根の頭から酉谷山への尾根歩きを諦めて登山道を選んで酉谷避難小屋へ進む。小屋に13時着。
 酉谷避難小屋は先の台風の大雨で土台が崩れて危険な状態という事で使用禁止になっている。小屋の前広場で昼食、水が枯れておらず美味しい。一杯水避難小屋までの道は新緑に三つ葉ツツジがきれいに咲いていた。一杯水避難小屋15時半着。帰りに温泉に入っても充分日帰りできる時間に到着した。本日泊三名。「菊水」を飲みながらゆっくりとした時間を楽しむ。翌日も良い天気、何処かを登ってと思ったが温泉目指して下る。朝湯に入りほろ酔い気分で帰る。

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