遠見尾根(写真)           3月21日〜23日

 鹿島槍ヶ岳の撮影ポイントとして、写真愛好者が年間を通して通っている遠見尾根へ行く。きっかけは昨年11月の五竜岳山行で、手持ちの中型カメラを持って参加、薄紅に染まった鹿島槍を眺めて、何時かは来てみたいと思い計画した。写真は天気が安定するこの時期に出かけるが、軽量化に努めてアイゼンなし、着替えは下着のみにしても、テント泊装備とカメラ機材でザックは27sを超えてしまった。夜行バスで早朝到着して仮眠、テレキャビンとリフトを使用して地蔵の頭目指して、寝不足の状態で登り始める。雪は締まっていて、昨年のラッセル地獄が嘘みたい、ツボ足で充分の状態。風が少々強くてザックが振られる事暫し、小遠見までなのでゆっくりと登る。小遠見に11時頃着。風が強くてテント場を探すも良い処が無くて、中遠見を登りきった辺りに先客のテントがあり、隣に設営する。すでに陽は高く写真を撮る状態では無し。早々にテントの中で貴重なアルコールを飲み始める。
 翌日5時起床、雲一つ無い良い天気?、昨日決めていたビューポイントへ出かける。日の出の前に山が赤く染まる筈なのに変わらない。東の空にガスがかかったような薄雲があり結局、朝焼けにはならず太陽が顔を出す。気温もそれほど下がっておらず五月の春山。2時間位撮りテント場に帰る。先客のテント跡に移動。午前中は時折シャッターを切るも午後になるとその気も起きずテントの外で飲み始める。日焼け止めも無くジリジリと顔が焦げていく。気が付いたときにはすでに手遅れになっていた。
 翌々日も良い天気で明けるも朝焼けはなし、残念。朝食後、大遠見まで出かけるも薄雲が出てきて光が無くなり早々に引き返し、明日は朝から雨の予報なのでテントの撤収を始める。13時にプラザに到着する。予約のバスは明日、本日の高速バスに空きがあり、お風呂に入り食事もせずに1時間後にバス停いた。連休最後の渋滞の中、写真の出来を心配しながら、今夜の為に残しておいたアルコールを飲みながら帰る。

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