南会津の藪山

 今年も豪雪地帯の南会津の藪山へ出かける。標高は1500mクラスで滑落、雪崩もあまり心配せずに登れ、ラッセルもしっかりとあり、それなりに登り甲斐のある山がたくさんある。民宿「離騒館」の居心地良さも気に入って楽しい山行をしてきました。それに地酒が美味しくてついつい飲み過ぎてしまった。

1230m無名峰
 一月は大嵐山へ続く尾根上にある「1230mの無名峰」へ登る。湯ノ花温泉の神社裏から尾根に取り付く。稜線まで標高差約500m、股下までの雪と急坂に四苦八苦する。小雪がちらついているが汗ばんだ体に気持ちよい。稜線に着くと大嵐山が姿を現す。端正な姿に登高意欲をそそられる。本日は此処までで引き返し、温泉めざして一気に下る。

大嵐山
 二月は「大嵐山」、湯ノ花温泉から夏道もあるが沢道なので、湯ノ花温泉と水引き集落の半ばにある、しらかば公園から尾根に取り付き、湯ノ丸山を経由して山頂を目指すことにする。一月に比べて雪の量が増え、処によっては腰までのラッセルを強いられる。良い天気の中交代で先頭を交代しながら登る。湯ノ倉山に11時半頃着、風が冷たい。目の前の大嵐山へは一度下り、標高約350mの登り返しをしなければならない。帰りの時間(宴会)も考えるとちょっと無理がありそうとの判断で、時間を決めて引き返すことで出発するも、山頂まで届きそうにない気分は足の疲れを倍増し、途中にあったブナの大木までで、早めに引き返す。ビール・ビール、宴会・宴会で一気に下る。

枯木山
 三月は「枯木山」、栃木と福島の県境尾根から少し福島よりの不遇の山で、藪屋さん達の間では憧れの山とのこと。
林道田代山線を進み、新道沢出合から防砂ダムの少し上部を対岸に渡る。小さい沢を越えて尾根に取り付き、1489mピークへ向けて登り始めるが、1300mまでは息つく暇なしの急登で、思うように高度を稼げない。傾斜が緩やかになって稜線に出る。大嵐山、湯ノ倉山が望める。1489mピークを越えると緩やかな尾根歩きになったが、雪が柔らかくなってズボズボと潜る。やっとの思いで1700mピークに14時着。遠くに荒海山、昨年登った土倉山も望める。南には日光連山も遠望できる。枯木山への南に延びた尾根は狭く急俊な下りでザイルが必要、枯木山の山頂の手前も岩稜らしく、時間切れ、此処で引き返す事にする。やはり「遠い山」になってしまった

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