パキスタン バルトロ氷河             8月10日〜9月10日    

 四度目のバルトロ氷河、今回の目玉ゴンドコロ峠、峠を越えてフーシェへ抜ける予定が、雪が少なくて(早く溶けて)クレバスが大きく口を開けて越せなくなって、来た道を帰る羽目になった。
 今回も写真撮影トレッキングで、今まで三度の撮影で撮れなかったものや、撮り直したいものを課題にして出かける。成田で最初のトラブル発生、チェックイン後にパキスタン航空機がやって来ない。北京で機体のメカニックトラブルが発生、交換部品が無くて(北京はオリンピックを控えて大丈夫だろうか?)、成田から別の会社の便で北京へ送るとのこと。結局成田で約30時間の待機、当然ホテル泊になったがしっかり疲れて仕舞った。翌日の夜やっと出発しラホール着が朝3時、レストランで軽い朝食後、乗り換えて10時頃イスラマバード着、昼食後、疲れて昼寝をする。翌日のスカルドへのフライトが運良く運行されて、結局予定通りの日程に戻って皆一安心する。
 四度目のバルトロなので写真を撮る場所も判っている。必要以上にシャッターは押さない。宿題のK2、思ったものがなかなか撮れない。コンコルディアからは今一迫力がない。ベースキャンプへ行っても天候が今一でダメ。BCからの帰り際に数枚撮れた。希望的な課題その2はK2BCからのチョゴリザ、前回の撮り直しをと思っていたが、天気が悪くダメだったが、前回分で我慢することにする。もう一つの撮り直しはGBU・V峰で、好天に恵まれて撮れた。夕焼けがきれいなGBT峰は、今回天気が良くなくて、三日も粘ったが撮れず仕舞いに終わった。(自分は前回に撮れているので安心)
 最後にまたトラブルが発生した。トレッキングの最終一日前に、猛烈な下痢になった。原因は未だ判らずで、食べたものを夜中に全部戻し、体中の力が抜けて起きていられなくなる。朝食も食べずに最終日を歩く。皆から遅れながらひたすら歩く。昼食もパス。午後からは辛くてカメラザックもガイドに預けてしまった。小雨の中、歩数を数えながらヨタヨタ歩く。やっとたどり着いたテント場、そのまま寝てしまった。翌日はスープのみで、薬で下痢を止めて一日ジープ、その後二日間はバスで移動、やっと食べられるように(食べないと帰国できない)なり、バスの中では横になっていた。何とか元気(?)に帰国、体重が7Kg減っていた。今も元に戻っていない。
 ゴンドコロ峠からの展望は宿題になってしまったが、バルトロ氷河は四度のトレッキングで、氷河からの写真は自分なりに満足した写真が撮れたと思っている。そろそろ写真のまとめをしないと、と思っているが、また写真を撮りに出かけてしまう自分が居る。

ガッシャーブルムW峰
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ガッシャーブルムT峰
チョゴリザ