ネコブ山       5月11日〜12日

 昨年末に越後・中ノ岳へ登った折に、十字峡から急な尾根の先に微かに雪をまとったネコブ山を眺めた。登山道はなく報告書を探し始め、残雪期に十字峡から尾根をつめて登られているようだ。日帰りが出来そうなので天気を確認して出かける。昼前に出発して六日町からバスで野中、トボトボ歩いて十字峡登山センターで一泊する。夜は星空で明日の好天気を期待する。
 5時半頃出発、トンネルを抜けて送水管脇の約660段の急な階段を登って一気に高度を稼ぐ。階段が終わるとちょっとした岩場を右から登り、急な瘠せ尾根を立木を頼りに登り始める。藪を覚悟していたのに、かなりの人が歩いている感じで踏み跡がしっかりしている。急な登りが続く。石楠花に囲まれた大岩があり右から捲いた。このころより残雪が出てくる。1200m附近からは残雪の上を快調に歩く。後側には八海山、中ノ岳、左に上越国境の山々が姿を現す。登ってきた下には三国川ダムで作られた湖がよく見える。桑ノ木山に8時過ぎ着。1774mピークとネコブ山が大きく望める。この先の尾根筋の雪庇が、かなりの場所で割れている。一度下り1774mピークへ向けて雪庇歩きや、灌木の藪こぎを繰り返しながら進む。最後の急登は尾根を離れて北西面を登る。だだっ広い雪原に出て、500m先の山頂を目指す。10時20分着。山頂はちょっとした岩場で展望は360度、申し分ない。下津川山への稜線はかなり手強そうに感じる。
 展望を眺めながら往路を戻る。雪庇の割れ目が多く、出来るだけ灌木の藪こぎを選ぶが、割れ目での通過では緊張する。桑ノ木山に11時20分着、ネコブ山を振り返る。やっと藪こぎ終了でほっとする。急な送水管の階段を下り登山センターに12時半着、疲れた!。ビールも飲まず野中まで、またトボトボ歩く。
バスは少し前に行った後、畦地温泉までさらに歩く。天気予報の裏切りで、良いお天気の中、充実した山行になった。

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