南会津・土倉山         3月2日〜4日

 南会津の藪山で、登山道もなく残雪期に登られている。豪雪地帯のこの地も今年は雪が少なくて藪を覚悟して出かける。一月の時よりもさらに雪は減っていた。民宿で仮眠後9時過ぎに出発する。登り口の番屋に車を留めて9時半頃登り始める。番屋川の林道を進み、戸倉沢左岸の尾根に取り付く。雪が堅く少ししか潜らなく快調に登れる。1100m付近から瘠せ尾根になり岩稜に変わる。山毛欅やミズナラ、常緑のヤマグルマの高木が目立つ。戸倉沢側の斜面は雪もまばらで、尾根の雪も少なく一部地肌が出て凍っている。1350m附近の岩場は越えられそうになく、稜線歩きを諦めて右にトラバースして、隣の尾根を登り1450m附近で主稜に戻る。振り返ると那須の山々や男鹿山塊が望める。13時に1479mピーク、やっと土倉山の姿を望める。このピークは北東方向に細長く南西側は大きな雪庇が張り出している。展望と暖かい光をおかずに昼食にする。いったん下り登り返して、1460mピークは少し右を巻いて土倉山との鞍部に出る。約110mの上りを登り切って13時40分山頂着。絶景。福島県会津地方の山々のほぼ全域を見渡せる。目の前に大嵐山が対峙、右奥に駒ヶ岳の白い姿が鮮やか。燧ケ岳も遠くに望める。東側には1549mピークの右に荒海山、さらに尾瀬、日光、男鹿、那須の山々も見渡せる。風もなく良い天気の中、展望を十分堪能して14時下山を開始する。
 往路を引き返す。瘠せ尾根の下りは滑らないように注意しながら下る。一日よい天気に恵まれて、登り口16時過ぎに着。この地の藪山も三月末頃までで雪が消えそうな暖かさだった。共同浴場に入り宴会開始。夜遅くまで楽しい時間を過ごした。

土倉山

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