北ア・立山〜薬師岳(雷雨で撤退)    8月8日〜10日

 立山〜薬師岳の間が空白のままで十年が経ち、一昨年も計画して天気が良くなくて中止した処。今年こそと計画するも、バスの予約が取れず天気が崩れかけた時に出かける羽目になってしまった。
 池袋からの夜行バスを富山で直通バスに乗り換え室堂に9時着。雲は有るがまあまあの天気、寝不足のまま一の越を越えて兎岳から獅子岳へ向かう。この道を10年前に七十三才の母を連れて歩いたことを懐かしく想い出す。当時の登山道よりかなり悪く(自分が年を取った為かも)、よくこんな処に母を連れて来たなあ・・・と反省する。 ガスで山々が見え隠れする中、ザラ峠を越えて五色ヶ原のテント場に14時頃到着する。良い天気の中でのんびりとビールを飲み始める。十年前はあまり感じなかった高山植物も沢山咲いていた。久しぶりのテント山行に少々疲れ、アルコールも手伝って早々に寝る。夜半から雨、朝方には雷雨に変わる。天気予報を聞きながら先に行くか迷う。高校生グループが早々に撤収作業を開始する(テントを飛ばされたらしい)。その他の元気なグループもぼつぼつ出かける様子。雷雨はさらに激しくなり、風も強くなってテントの下を雨水が勢いよく流れ出す。平(黒部湖)への下山を決めて土砂降りの中で撤収開始、テントはしっかり水を溜めてズッシリ、平への登山道は用水路のようで沢登りそのもの。雷鳴が鳴り止まない。一瞬目の前がピカっと光る。南無三!。走るようにして下山を急ぐ。やっと樹林帯に入り一息つく。
 黒部ダムまでの道も雨で心配したが無事通れた。この道もかなり荒れて、高巻きの箇所が増えた。大町温泉で汗を流し帰京する。大町は良い天気になっていた。その後も前線は停滞して良い天気では無かったように思う。又、宿題を残してしまったが出かける理由が出来たと思って、好天を期待して再チャレンジしたい。
                                  

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