秩父・矢岳       6月6日

 山岳雑誌に記載してあった曲者の山、長沢背綾の北側にあるピラミダルなピークで、複雑な尾根筋を持ち岩場もあり、初心者同士では入らない方がよい山、となっている。記事では矢岳から長沢背綾への尾根、北尾根、西尾根は手強いコースとなっている。一般道は武州中川駅から大反山を経由するもので、踏み跡はしっかりしているが、仕事道らしき分岐が有るので慎重に、とのこと。
 梅雨入り前の好天を確認して出かける。今回は一般道を歩くことにする。熊谷からの秩父電鉄車内は暖かい日差しで、約一時間じっくりと読書をする。8:40、駅から地形図を片手に歩き始める。浄水場から尾根に取り付く。踏み跡はしっかりしており迷うことはない。大反山に10時、展望はなく小さな山頂標識と三角点のみ、その後、アップダウンの尾根筋をたどり、最後の急登を登り切り12:15に矢岳着。此処も小さな山頂標識と三角点、さらに下山での注意事項の看板がある。
 往路を戻る。途中、大反山に登らずトラバース道を下る。矢岳を望めたのは尾根中一カ所と駅からのみ、誰とも会わずに静かな山行だった。自宅の最寄りの駅で約二時間の遭難(楽しい)、ほろ酔い機嫌で帰宅する。次回は長沢背綾への縦走をする予定、酉谷山避難小屋でのんびりお酒を飲みたいと思っている。                             

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