男鹿山塊・大佐飛山          4月8日〜10日

 昨年、男鹿岳と一緒に登る計画をたて、天候不順で男鹿岳のみで終わり、宿題として残った山。今回は南面からのルートを選んで向かう。巻川木ノ俣林道の状況が判らず偵察をかねて早めに出かける。林道の雪はすっかり溶けていて一カ所の除雪程度だった。板室温泉に一泊し、ゆったり宴会を楽しむ。

 出発の朝、朝風呂を戴いてのんびりと出かける。天気は快晴、シャツ一枚でも汗ばむ位。8:10に十八号巡視路の階段を上り尾根に取り付く。宴会用のアルコールが重い、百村山の手前から雪が現れる。各ピーク毎に休憩を取りながら登る。百村山に9:00、山藤山に11:30着、黒滝山への急登を登り切り13:00着。

那須連峰が目の前に大きく望める。ザックの重さに予定より手前でテントを張ることにする。西村山へは一度下り、向かいの尾根に取り付きながらルートを西から北西に変え、西村山の手前の日当たりの良い鞍部に13:40頃テントを張る。暖かいので表に雪のテーブルを作り宴会を始める。夕食はすき焼き鍋、こんなに肉を一度に食ったことがない位の量に、お酒がすすむ。日が落ちて急に寒さが身にしみ、テントに避難する。

 3時起床、4:50に出発する。本日も快晴、西村山の手前で日の出、良く締まった雪で快調に登れる。大長山に六時着、目的の大佐飛山が正面に、左には日留賀岳が望める。雪が豊富で踏み抜く事無く稜線を気持ちよく歩ける。大長山から一度下り小さなピークを三カ所越してやっと7:10に山頂到着。山名標識は雪の中、長い稜線を振り返る。目の前に昨年登った男鹿岳が望める。山行を企画してから五〜六年を費やしたので感激も一入、好天に感謝する。体調不良で急遽参加できなかった岳友に電話する。
 温泉とビールを思い浮かべ、登れた充実感に浸りながら長い稜線を戻る。大長山への登り返し、テント撤収後のザックの重さに耐えながらも自然と足が速くなる。黒滝山からの下りは、好天で雪が溶けてズボズボと足が潜る。林道に14:10着、ご苦労様でした。温泉で汗を流し、ビールを頂いて心地よい疲れを感じながら帰路につく。           

冬山・残雪記録へ

戻る