越後・巻機山             3月25〜27日

 今期の雪洞山行2回目、豪雪の巻機山へ向かう。天気はあまり良くないようなので、関越道・赤城高原SAでテントを張り、眠り薬を服用(飲用)して仮眠する。

雪の舞う清水集落を9時に出発、雪が多くて林道の電話電線にザックの頭が触れそう。吹雪いて周囲の視界無し、下を向いてただ黙々と歩くのみ。テント場には雪に埋もれたテントが2張り、尾根に取りついてからは交代でラッセル。新雪が膝を越える。清水集落旅館の女将が「3日前までは雪が締まって歩きやすかったのに・・」、の言葉を恨めしく想い出す。14時頃、予定(六合目)より少し手前で雪洞を掘ることにする。8人が入る大きいものと、4人用と二つ作る。吹雪いているから雪洞を作る(中に入る)方が楽な状態、早々に雪洞に逃げ込む。雪洞内でガスを使い宴会、天井が少しずつ下ってきた。寝る前に天井を削り、明日の天気を心配しながら寝る。

 天気予報をしっかり裏切り快晴の朝、谷川連峰が朝日に輝いている。大きい雪洞はさらに下がって、全員で食事は無理、行動食で6時半に出発する。割引岳が朝日に輝いて美しい。前巻機が登高意欲を高める。前巻機への急登ではワカンをアイゼンに変えて登る。風が強くてザックカバーがアッと言う間に飛んで消えた。前巻機に9:40到着。なだらかな本峰が目の前に望める。急風の中で一休み、本峰、牛ガ岳へ向かって一度下る。途中の避難小屋は雪の下、屋根さえも見えない。登り返して本峰10:40到着、風が強い。さらに下って登り返し牛ガ岳に11:20到着。越後三山、至仏、燧も望める。

 疲れていることもあり、帰りも上り同様にきつい!。巻機山はスキーで来ている人が殆どで、スイスイと追い抜いて行く。好天で雪がゆるみ上り以上に足が潜る。雪洞へ13:50着。広い雪洞は天井が抜けて中は水浸しになっていた。撤収後、清水集落に16:40着。最後まで晴天は続いた。温泉、食事を済まして帰りを急ぐ。所沢IC22:30到着。明日の仕事のことを考え、皆急いで帰宅の途につく。 

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