頸城・雨飾山 3月18日〜21日
17日の第2例会帰りの親睦会で参加者の空きがあるとのことで、急遽参加することになった。大宮労山の会山行初参加、期待より不安が先行するも、急いで準備をする。 雨飾山は無雪積期の8年前に百名山の最後として登り、山頂直下の急峻さを記憶している。雪積期は雪崩の危険もあり夏道ではなく、南尾根を詰めP3〜P1を越えて山頂に達するルートが一般的とのこと。雪の多さが気になる。 小谷温泉・栃の木荘の駐車場から雪をタップリかぶった山頂が望める。山頂南面のスッパリと切れ落ちた稜線が、簡単には頂を踏ましてくれそうにないだろう。テントサイトは風を避けられた良いところ、夕日に赤く染まった雨飾、明日の好天を確信して眠りにつく。
期待通りの晴天、北ア・後立山連峰の朝焼けを眺め、気持ちよく登り始める。ワカンを付けるまでもなく快調に高度をかせげる。P2からの上部は、これまで以上に雪庇が張り出しアイゼンワークに注意しながらすすむ。先行者2名グループが引き返したP1への基部に到着。雪を貼り付けた岩壁が目の前に高く立ちはだかる。残置ザイルがルートを示している。リーダーのリードでヒックスザイル50メートルが固定され、選抜された人が順次登り始める。凍り付いた岩壁に苦労して登っている。ラストでP1へやっと登る。山頂へのトレースがスッパリ切れ落ちた稜線に付いている。その稜線に約二十メートルのヒックスザイル、その先はトレースのみで、雪綾のトラバースは一歩間違えれば・・・・・。登頂を諦めて、ヒックスザイルを回収後、ザイル確保して頂いてP1基部まで降ろしてもらう。その後テントサイト、登山口まで一気に下る。
初参加でとても充実した山行を体験させていただきました。頂を踏めなかったのは少々残念ですが、これが実力(気力)かなと思っています。