ネパール・プルクン峰(未踏峰)

7月24日〜8月23日

 成田−バンコク(H泊)−カトマンズ(H泊)−ポカラ(H3泊)−ジョムソム〜
エクリバッティー(L泊)〜ムクチナート(L2泊)〜シュシャカンBC(T5泊)〜
トロンペディー(L泊)〜プルクンBC(T8泊)〜C1(T2泊)〜プルクンBC(T泊)〜
マナン(L泊)〜フムデ(L2泊)−カトマンズ(H泊)−バンコク(機泊)−成田

 例年の都連盟登山隊へ参加する。本年は都連盟再編成15周年記念で未踏峰プルクン峰(6126m)へ向かう。未踏峰に登る前に近くの6000m峰を登る為と、本隊の受け入れ準備などの為に先発隊で出発する。当初の計画を変更してトロンパス(5416m)を越え、峠からシィシャカン峰(6026m)を登り、プルクン峰へ向かう事にする。天候が良くなくて飛行機が飛ばず、ポカラで三日を費やした後、やっとトレッキングを開始する。ムクチナートからシィシャカンBC(トロンパス)まで標高差約1700mを一日で登り、ひどい頭痛に悩まされる。シュシャカンはルート工作も終わり、アタックをするだけになっていたが、雪が降ったりして天候が回復せず、本番の日程もありアタックを中止して先に向かう。
 プルクンBCへはトロンぺディーからジャーゲン・コーラを対岸へ渡り、ガレ場・岩場を越え、さらに三度の渡渉を繰り返してやっと到着。気持ちのよい草地でチュルー西峰が目の前に望める。シェルパによるルート工作が進み、クレバスが嫌になるほど有る氷河をつめて、最後は傾斜が65度の雪壁を100m近く登って西稜に取り付き、稜線を登れば山頂とのこと。氷河を渡る為のアルミの梯子も用意された。トロンパスから眺めたプルクン峰の氷河を思い出し、身の引き締まる思いがして、簡単には登れそうに無い山、夢でクレバスに落ちる自分を見て目が覚めたりした。
 隊員35名全員がアタック出来る山ではない。結局、一次アタック隊員4名と希望者7名がアタックキャンプ(C1、5450m)へ向かう。8月16日(月)、隊員8名、シェルパ8で、3:45アタックを開始する。3〜5名でアンザイレンして氷河のクレバスを避けながら登る。クレバス毎にはロープがヒックスされ、ビレイを取りながら下を覗き込まないようにして慎重に通過する。アルミの梯子通過は四つ足動物化して超緊張して通過する。いくつものクレバスを通過して、左に大きく迂回しながら西陵への登りの雪壁場所に到着、出発して約7時間半もかかった。65度の雪壁は氷壁登り、ヒックスロープとピッケルでバランスを取りながらクランポンの出ツ歯で一歩一歩高度を稼ぐ。稜線へ出てからは深雪でラッセル状態、三時間もかかって念願の山頂に到着する。出発から約11時間を要して登頂、天気に恵まれながらも下山時は小雪混じりの中、疲れきっての帰還。嬉しさがこみ上げる。協力してくれたシェルパに感謝。二度目の6000m峰未踏峰登頂、今回は無事に帰れた!そんな気持ちで一杯だった。

シュシャカン

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