成田−バンコク(H泊)−カトマンズ(H泊)−ルクラ〜パクディン(L泊)〜ナムチェ(L泊)〜
デュウジェ(L泊)〜ディンボチェ(L泊)〜チュクン(L泊)〜アイランドピークBC(4T泊)〜
C1(2T泊)〜チュクン(L泊)〜デュウジェ(L泊)〜デュウジェ・リBC(2T泊)〜デュウジェ・リ〜
BC(T泊)〜ナムチェ(L泊)〜パクディン(L泊)〜ルクラ(L泊)−カトマンズ(4H泊)−
バンコク−(機中泊)−成田

戻る
ネパール・アイランドピーク(6165m)
7月23日〜8月18日

 都連盟のネパール登山隊に参加。今回は事前にアイランドピークを登って、本隊に合流する予定で出発。雨期のネパールだが好天気で、ルクラへのフライトも無事飛び、トレッキング開始。高度順応日を設けず6日目で、約5000mのアイランドピークBCへ上がる。天気は4〜5日周期で変わり、BCに4泊後に、C1(5300m)に上がる。
 アタック当日は好天に恵まれ、ガレ場を過ぎてリッジを登り切ると懸垂氷河の雪原上に出る。リッジ上でローフを付け(アンザイレン)、クランポン、ピッケルの準備をして頂上に向かう。先頭はシェルパ、KA女史、KO女史、最後が自分の順で進む。雨期で雪がかなり積もっていて、膝までのラッセルを強いられる。このころから天気が回復して周囲の山々、これから向かう山頂が望める。正面のドーム状を左から巻き、右に登りながら高度を上げる。クレバスを3ヶ所渡りプラトーに出る。頂稜への登り200mが目の前に大きく立ちはだかる。傾斜約60度の雪壁、積雪が多いためにコルへのルートを止めて、主峰よりの稜線にダイレクトに登る。ガイドが張ったヒックスロープ(200m)を頼りに、ジュマールを使用しながら一歩一歩登る。下を振り返るとその高度感にゾッとする。120mの雪壁を登り切り稜線に立つも、反対側はスパッと切れ落ち、遙か下にローツェ氷河が望める。昨年末、労山の仲間がこの稜線で風に飛ばされて亡くなられた事を思い出し、慎重に進む。2つ目のピークが山頂で6〜10畳位の広さ。約8時間掛かった。あいにく展望は得られず、お互いに記念撮影を撮り合い、登頂を喜び合う。
 下山の厳しさに気を引き締めて山頂を後にする。120mの雪壁の下りは懸垂下降にて下るも、雪に足を取られて思うように下れず苦労する。その後も疲れもあり雪に遊ばれながら下る。下りに4時間30分、合計12時間30分のアタックとなった。疲れた!。 雨期にもかかわらず好天に恵まれて、停滞は休養を含めたBCでの4日間のみで、順調に登頂できた。当然、他の登山隊はおらず、三人で独り占めしてしまった。花の時期は少し過ぎていたが、4500m以上ではブルーポピーが彼方此方に咲いており、写真も撮り飽きてしまった。 アイランドピーク登頂の後、都連盟のデュウジェ・リ登山隊に合流し、みんなと一緒に、デュウジェ・リ(5178m)を登った。デュウジェ・リの詳細報告は、一緒に参加した高良さんよりあると思います。