剣岳・八ッ峰

7月28日〜31日

 新宿22:30−室堂7:00、8:30〜雷鳥平〜新室堂乗越〜別山乗越〜剣沢キャンプ場12:00(泊)
 4:30〜長次郎谷出合〜5・6のコル取り付点〜池ノ谷乗越〜剱岳〜剣山荘〜キャンプ場19:50(泊)
 8:00〜別山乗越〜雷鳥沢〜室堂〜扇沢13:10−大町温泉−八王子−新宿

 春から岩トレ、訓練山行を重ねて最終目的の「剱岳・八ッ峰」。残念ながら少々体調不良と言うYさんとキャンプ場でお別れし、八ッ峰に向けて三人で縦走することになった。

★ 気の引き締まる思いでキャンプ場を出発。途中アイゼンを付け剣沢の雪渓を1時間下り、崩壊が激しく土石が雪渓を覆い尽くす出合から長次郎谷に入り登ること2時間。しかし、なかなか5・6のコルの取付点が見つからない。やっと見つかった時には体力もかなり消耗、時間もずいぶんロスしてしまった。しかし、時間と三人の「意気込み」を確認し登高開始。見上げれば見上げるほど長大な岩稜の尾根は鋸のような歯を剥き出しにしていて、行く手を阻むかのようだ。剱岳本峰が見えているのに目で見る距離と、一つ一つ岩をよじ登る距離の違いをひしひしと思い知らされる。北アルプスで最も美しい岩稜ルートと言われるだけに、安全な場所で一息いれて見る景色は此処にいる人にしか味わえない。「また頑張ろう」と言う気持ちにさせてくれる。遠くには一昨年歩いた後立山の綺麗な双耳峰の鹿島槍、すぐそこには何年か前に辿ったハシゴ谷乗越の稜線。7月クライミング訓練でご一緒した人達が目指すと言う源治郎尾根、前方に北方稜線の側壁群、特に圧巻なのは、クレオパトラ・ニードル。間近に見ていると自分の存在がいかに小さいか・・・・を感じる。懸垂下降したり、男性二人にサポートして頂きながらようやく剱岳の山頂に到着。振り返り見る八ッ峰のなんと素晴らしいこと。頑張った甲斐があった。剱岳の下りを慎重に通過し、月明かりのキャンプ場に着く。一足先に到着したIさんが冷たいビールを用意しておいてくださり、八ッ峰縦走を達成と無事を祝って乾杯。本当に美味しいビールでした。(K女史)

★ ルートを間違えた。長次郎谷に入り5・6のコル取付点を手前のルンゼに入ってしまった。難しいルンゼでこんな筈はないと戻ることに決めた。ルンゼを下り雪渓を登り八ッ峰を見上げながら登ると難無く5・6のコルが写真に有る姿で現れた。幅広い雪渓にクレバスが走りコルまで続く。5峰のピナクルが青空に美しい。「良かった。これで目的が果たせる」。3時間のロスタイム、最終回に大きな間違いをしてしまった。3月から岩トレ4回、訓練山行として4月赤岩尾根、5月帳付山・天丸山と白毛門・笠ヶ岳、6月谷川岳東尾根、最終回剱岳八ッ峰を無事達成できた。メンバーの協力に感謝します。(Mリーダー)

5・6コル

晴れやかに撤収

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