飯豊連峰

8月3日〜6日

大宮10:02−郡山−会津若松−山都13:40−川入14:30(飯豊鉱泉泊)−登山口9:10
〜三国岳15:30〜切合小屋17:00(テント泊)6:00〜飯豊神社〜飯豊本山8:20〜
御西小屋10:00〜大日岳11:30〜御西小屋13:00〜烏帽子岳〜梅花皮小屋16:00(テント泊)
6:00〜北股岳〜門内岳〜分岐8:00〜飯豊山荘12:30(温泉入浴)14:30−三国−赤湯
15:46−大宮17:54

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 昨年企画して中止、今年十六年振りに飯豊に登る。我が中年グループは夜行を止めて前日に麓の温泉に投宿、早速宴会モードに入る。夜半から稲妻を伴った雨が降り出す。山の方は相当降ったらしく、民宿前の川が見る間に増水しゴロンゴロンと激しい音を立てて岩が川底を流れている。出発か停滞か悩む。外に出て山の方を恨めしく眺め、テレビで天気予報を聞き、部屋で天井を見ながら横になる。そんな事を約二時間繰り返し、天気が回復することを期待して宿の人の「無理をしないで!」の声を背に小雨の中を九時前に出発する。
 地蔵岳までの急坂は見事なブナ林だが、小雨の中で湿気が多く汗が止まらない。三国岳が見えだした笹平辺りで雨も上がり陽差しが出てくる。峰秀水で美味しい水を戴き脱水状態を回復する。三国岳を過ぎると飯豊山(神社)、大日岳が姿を表す。切合小屋はシーズンでかなり混んでいて、昨夜は『刺身』状態だったそうで、その点テント泊は手足をゆったり伸ばして横になれる。
 快晴の朝を迎え、昨日の疲れも解消して意気揚々として出発。遠くに朝日連峰、月山などが望め、足元はお花が少しずつ増えてくる。御西小屋からは空身で大日岳を往復、烏帽子岳〜梅花皮岳はガスがかかり展望はなくなるが、お花畑は相変わらず多い。梅花皮小屋は綺麗に改築されトイレも水洗になっていた。
 最終日も好天、北股岳からは歩いてきた飯豊の山並みが見渡せる。門内岳を越え飯豊山荘へ向けて梶川尾根を下る。暫く下った辺りで“ヒメサユリ”が群生して咲いているのを発見、ずっと捜していたので感激も大きい、直ぐ休憩タイム。その後の下りは尋常ではなく、決してこれを上りには使わない!、とは下山したときの皆の感想。
 今回の山行では沢山のお花を観てきたが『お花博士』が居なかったこともありその数は定かではないが主なものは、ハクサンイチゲ、チングルマ、ヒナウスユキソウ、ニッコウキスゲ、イイデリンドウ、シナノキンバイ、ミヤマキンポウゲ、ハクサンフロウ、ウサギギク、タカネマツムシソウ、ハクサンコザクラ、ヨシバシオガマ、ハクサンシャジン、・・・など。初夏に咲く花と秋の花が共に観られた。特にタカネマツムシソウの群生は見事で稜線上飽きることなく眺められた。稜線までの苦しい上りの我慢以上に、素晴らしい御花畑の群落を眺めながらの山旅が出来た。