カイラス巡礼とチベット周遊

7月20日〜08月21日

成田集合、バンコク経由カトマンズへ(H泊)西ネパールトレッキング(T泊)、国境を越えてチベットへ
マナサロワール湖と聖山カイラス巡礼トレック(T泊)チャンタン高原縦走とブルーポピー探索(T泊)
チョモランマBC訪問(T、L泊)シガツェ、ラサのチベット仏教探訪(H泊)ヒマラヤ越えフライトで
カトマンズへ(H泊)、バンコク経由で成田着(機泊)、解散    (ホテル7泊、ロッジ2泊、テント23泊、機内1泊)

 長年の夢(?)だったカイラス巡礼へ行けることになり少々興奮して参加するも、33日間の長い旅行で、時期も雨季に入っていて山の展望はあまり期待できそうに無く、 五十肩の状態も悪くなる一方、痛み止め薬をもって不安を感じながら成田を出発する。
 チベットへはカトマンズから西ネパールへ飛び、6日間のトレッキングで歩いて国境を越える。カイラスへ行くのに今後開かれていくルートで、日本人としてはかなり珍しく、我々が2パーティー目らしい。
チベットに入り聖地の一つであるマナサロワール湖で一休みしてカイラス巡礼の起点タルチェンに入る。カイラス山はチベット仏教、ボン教、ヒンズー教の聖地で2泊3日のトレッキングで一巡するのが標準だが、強者(?)は一日で廻ってしまうそうで少々驚く。出発点が既に高度4600mあり5210mに一泊して、5630mのドルマ峠を越えて一気に下り、さらに一泊して一巡する。天気は余り良くなくて5210mでは雪に降られたが、峠越えの日には念願のカイラス山も姿を見せてくれた。巡礼はマナサロワール湖、カイラス山、ティルタプリの三カ所を廻って完結した。
 カイラス巡礼を終え北路をいったん北に向かい、チベット自治区の西北にある世界一高く、世界一広いチャンタン高原をランドクルーザーで東に向かって走破する。とにかくその広さに呆れるばかり、カメラのシャッターを押す事も忘れ、ただ刻々と変わる広い空に浮かぶ雲と、やさしく変わる草原の丘の柔らかい色合いを、穏やかな気持ちになって眺めていた。
 チャンタン高原を過ぎ車はさらに東へ、途中から南に進路を変え5000mの峠を幾つか越えて南路(中尼公路)へ出る。その途中の峠では雪に降られ4900mで雪だるまを作って遊ぶ。又今回のテーマでもあった幻の花と言われる“ブルーポピー”を探す。厳しい環境と標高が高いこともあり背丈は10cm位しかなく、5000m近くの道路の傍で可憐に咲いていた。
 世界最高峰であるチョモランマを見にヒマラヤ山脈を望むパンラ峠(5200m)を越えロンブク僧院、チョモランマB・Cへ向かう。僧院に一泊して天候の回復を期待したが、ピーク部が2〜3分顔を出しただけで、その全容を見せてはくれず、非常に残念だった。
 その後、ラサへ向かいチベット3100kmを無事走破、チベット仏教の探訪をし、ヒマラヤ越えフライトでネパールに戻りカトマンズ経由にて帰国する。カイラス巡礼では信仰の力(?)の大きさを感じた。五体投地をしながら聖地を巡礼する巡礼者の姿も眺めたが、理屈は理解できても“なぜ!”と言う疑問が残ってしまった。チャンタン高原では非常にやさしい気持ちになれ、のんびりと歩いてみたい(少し無理かも)と思い、チョモランマB・Cへも再訪しなければと思った。チベット通いが続くかも・・・。

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