雨具と下着
雨具
1.選び方
@素材 ;防水透湿素材のテフロンフイルムをラミネートしたナイロン雨具が主流
A防水の方法;コーティング(塗る)素材は安いが防水透湿能力が落ちるので
ラミネート(張る)が良い
B生地の厚み;夏場、雨具で使用する場合30デニール〜40デニールの薄手でOK、
軽量、コンパクト
C二層/三層;長く使うのには耐久性なある三層を、重く高価
D冬用 ;生地の厚いもの、耐久性の良いもの、重く高価になる
E試着 ;フードの形状、袖口の作り方、ポケットの有無、色(好み)
F縫い目 ;原則として増えるほど高価で弱点が増える
G縫い目処理;シームテープ処理
2.使用上の注意
@薄着で着用する、登山中に身体からでる水蒸気を完全に外に出せる物ではない
A衣服内温度を必要以上に上げないこと、運動能力・判断能力の低下を招く
B傘等の利用も積極的に、稜線での防風服、休憩時の体温低下防止としての利用も
3.メンテナンス
@洗いすぎないこと、撥水効果の低下、シームテープの痛み、
A極端に汚れていなければ、乾燥だけで充分
Bゴアテックスの第2世代からは洗濯OKです、
ラミネート技術の改善・向上、撥水改善対策
ゴアテックス; 14億/cm2 の穴(0.2ミクロン)⇒水滴の1/20.000 、水蒸気の700倍
4.透湿の限界(機能を発揮する条件)
水蒸気は通すが、水は通さない!
@内部の温度が水分が水蒸気として蒸発する温度まで上昇する
⇒吸水拡散性能の良い下着、中間着
A湿度が一定レベルまでに達し、内部から外部へ押し出す力が働く
⇒衣服内温度・湿度≧外部温度・湿度
「蒸れを感じる」ギリギリのライン、水蒸気が水に変わったらそのままです
下着
1.選択
@夏物の素材 ;国内各社ほとんど優劣無し、アクリル
⇒ポリエステル製品へ、良質・安価
A冬季用の素材;極細、中空のポリエステル糸、軽く、
吸水拡散性能が良く、保温効果優れている
2.ウエアリング
@下着の上に;天然素材でウール素材のセーターなど、
ナイロン、アクリル、ポリエステルの起毛製品(フリースなど)は
水分の保持能力が低く、行動時・停止時の衣服内温度の変化が急すぎる、
普段着ならOK
A一番外側 ;防水透湿素材
B3枚で ;行動中は良い下着、天然素材の中間着、防水透湿素材の上着でOK、
各内容は季節に併せて選択