1.遭難は簡単にできる(起きる)
    遭難へのプロセスは、何らかのトラブルが発生し、
  対処できなくなってピンチに陥り、

   ピンチから逃れる術を知らない、と遭難となる。

   遭難しないためには
     ★トラブルの発生を防止する
     ★トラブルの対処術を身につける
     ★ピンチからの逃れる術を身につける
    などが重要となる。

   トラブル(事故・遭難原因)としては、
  (長野県H9年データ)

    @岩登り中のホールド抜けなど、
    A縦走路などでのつまずき・浮き石乗りなど、
    B雪崩、C落石、D落雷、E道迷い、
    F病気、G疲労、
H凍死症などがある。
   この中でAの一般縦走路での
つまずき
   ・浮き石乗り・バランス失い・雪上スリップなどが
    全体の約60%でトップ、次がFの病気
   (特に心臓疾患)が16%となっています。

は無いとの気持ちになってみよう。

決定的なのは登山靴、車利用時には注意を。その他は仲間に借りる、
途中で購入するなどで対応。

山行計画書にてのチェックを確実に実施しましょう。
日帰り山行でも非常食・ヘッドランプ・雨具などは必携品です。
ツェルトも必要です。


参考例を右図に示します。

トレーニング・勉強などのトラブルの発生努力をしたにも関わらず、事故に遭遇した場合の対処法について、アルパイン・登擧・雪山・沢登りなどを除いた、一般登山者によくある代表的なものを上げてみます。

私の愛読書です。

一般登山の遭難事例・要因と対策

1)最も多い縦走路でのつまずきなどの単純ミスによる事故は、

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精神的疲労と肉体的疲労の区別を見分けて対処をする。

山での遭難は警視庁がデータを取り始めた昭和32年〜平成9年までの40年間で、発生件数22.527件、
死亡者7.590名、負傷者数は12.593名と非常に悲しい数字になっています。
山岳遭難を少しでも減らし、楽しく安全な山登りを出来るように考えてみたいと思います。

3.トラブルの対処術

不足、さらに準備・装備不足が上げられます。

3)道迷いなどは、山知らず・道知らず・読図力が皆無(金魚の

糞的)だからです。

トレーニングの方法、日帰り・小屋泊まり・縦走・テント泊・

1)装備忘れ

雪山などでの装備一覧表、山域の状況などの資料・情報は

沢山ありますので各自勉強を怠らないようにしましょう。

中高年登山者のための生理学 塩田純一

登山の運動生理学      山本正嘉

快適登山のための体力作り  大森義彦

2)バテてしまった

2.トラブルの発生を防止

電池・電球の予備は必携です。パッキングによるスイッチ誤挿入にも注意。

バテと疲れは違います。

自覚していない、体力の自信過剰などが元凶です。

車の運転と同じで、安定した場所で10分も寝れば支障をきたすことはない。

3)縦走路でつまずき・転倒、手首を骨折した

2)入山前の遭難として、入山する山域の状況などの調査・勉強

トレーニング不足による体力(大腿四頭筋)の衰えを

6)山のケガ・病気

山でのケガ・病気の対処法については「山の救急医療ハンドブック」などを参照。

5)ヘッドランプが突然消えた

ピンチ時対応の必携品。原因は3つ、電池の終了・電球切れ・コード非接触。

横になっているので充分休んでいるし、うつらうつらだって立派な睡眠です。

眠らなければ駄目なときは体が知っていて自然と眠くなる。

の方が大切です。

4)夜眠れない

薬物、アルコール、耳栓、アイマスクなどを使った努力より、一晩くらい寝なくても死ぬこと

テーピングテープでの固定も良い。どうして転んだかが隠れた問題で、つまずかないで歩くこと

テントポール、まな板、新聞紙、ステッキ、ボールペン、割り箸などを福木にして固定する。

飲み過ぎ、睡眠不足、トレーニング不足、病気上がりなど、

入山前の改善こそバテ防止。