基準点 (日本水準原点、基本水準点)
日本水準原点標庫
2018.04.05

基準点とは、地球上の位置や海面からの高さが正確に測定された三角点、水準点、電子基準点等をいい、地図作成や各種測量の基準となるものです。これらの基準点は、すべての測量の基礎として、公共測量、地籍測量、地殻変動観測等に使用されます。

三角点は、山の頂上付近や見晴らしのよいところに設置され、経度、緯度が正確に求められています。地図の作成はもちろんのこと道路の建設、都市の開発などの公共事業を行う際にはなくてはならないものです。三角点には、一、二、三、四等の種類があり、全国に約100,000点設置されています。

水準点とは、全国の主な国道又は主要地方道に沿った約2kmごとに設置してあります。この水準点を使用することにより、土地の高さを精密に(mm単位)に求めることができます。

電子基準点はGPS(Global Positioning System:汎地球測位システム)衛星からの電波を連続的に受信する新しい基準点として設置されています。 全国の電子基準点の観測データは、常時接続回線等を通じて国土地理院(茨城県つくば市)に集められます。

日本水準原点(にほんすいじゅんげんてん、英語: Japanese datum of leveling)は、日本の水準測量の基準点(ただし、本土から遠く離れた離島の標高を除く。)である。東京都千代田区永田町1丁目にある日本水準原点標庫(にほんすいじゅんげんてんひょうこ)という建物の中にある。日本水準原点の東京湾平均海面Tokyo Peil:T.P.)からの標高は 2011年10月21日以降は、24.3900 mである。古くからの台地上にあり、地盤沈下の影響を避けることができる。また標庫の基礎は地下10余mの安定地層から築いてあるので、原点の高さに狂いが生じる心配はないとされている。しかし原点の高さは不変ではない。原点を設置した当初の標高は、T.P.+24.5000 mだった。その後1923年関東大震災が発生。地殻変動が生じた為、再測量によってT.P.+24.4140 mに改定された。さらに、2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震東日本大震災)によって24 mm沈下したため、原点標高はT.P.+24.3900 mに改正された          (2018.04.05に現地にて撮影・確認した)。

当日歩いたGPSの奇跡
基本水準点
23.1881m
22.9994m
23.0487m
22.9017m
16.6195m
日本水準原点
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電子基準点