初日は鷹ノ巣山避難小屋までの上りで、比較的のんびりと出発する予定だったが、週末で避難小屋が混むのを心配して少し早めに家を出る。奥多摩駅からのバスは乗客が多くて増発便で立って行くことになった。準備をして歩き始める。中日原から眺める稲村岩は釣り鐘型にそそり立っていてとても登れそうにないように思える。日原川に下り橋を渡って登り始める。沢を離れてジグザグの急登を繰り返して稲村岩のコルに出る。汗が止まらずTシャツはびっしょりと濡れている。ひと休みする。尾根に取り付いた後も急登が続き汗は相変わらず止まらない。小さな平坦地、ヒルメシクイノタワでひと休みする。バス一便前の人達が大勢休んでいた。その後も少し傾斜が緩むが相変わらずの急登でやっと三角点・長澤のある山頂に出る。人気の山らしく沢山の人が休んでいる。
虫が多くて直ぐに刺されて慌ててズボンの下脚部を付ける。が、数カ所刺されていて赤くはれていた。休憩もそこそこに証拠写真を撮って避難小屋へ向かう。綺麗に管理されている小屋で、近くにテント適地もある。水場は三分位下った処に有った。表のベンチで小さな虫が飛び交う中で宴会を始める。本日の泊まりは自分一人だった。
翌日朝食を済ませて5時40分に出発する。歩きやすい巻き道を進む。多少のアップダウンは有るものの基本的に下りの巻き道なので、早朝のすがすがしく気持ちよい中を歩く。萱ノ木山から三月に登った倉戸山への道が右に分かれる。さらに下り登り返して六ッ石山の分岐、ひと上りで三角点・境のある山頂に着いた。日陰のない山頂で濡れたTシャツを乾かす。石尾根に戻り狩倉山の右を巻いて防火帯の急な道をひたすら下る。登りに使いたく無い処だ。三ノ木戸山の左を絡むように進み、北東尾根出合からひと上りして三ノ木戸山頂に立ち寄る。戻りスギの植林帯の滑りやすい赤土の急坂を下る。左に稲荷神社を過ぎた辺りで羽黒山三角点を地形図とGPSで探す。奥多摩駅へのコースを離れて東側の車道に出る。民家の側から尾根を進んで東京都五五番目の三角点・農指を見つける。コースに戻り奥多摩駅に向かう。
氷川大橋を渡って暑い中を「もえぎの湯」へ向けて歩く。温泉でゆったり浸かり汗を流す。脱水状態でビールも飲まずコーラを一気にいただいた。人気の温泉で帰りの頃には満杯で順番待ち状態だった。このコースは涼しくなった晩秋の頃が紅葉も綺麗で良いだろう。