和賀岳 8月20日〜23日
奥羽山脈の中央部・真昼山地、その最高峰の和賀岳へ。足のない(車のない)当方は夜行バスで北方へ向かい、電車、バスを乗り継いで高下バス停に8時着。ここから約2時間の車道をテント担いでテクテク歩く。天気は曇り空、ブヨにヌカカなどが体の周りを飛び交う。短パンの足は休むことなく前へ前へと動かさざるをえない。登山口からはさっそくの急登、日本海に抜けた台風(低気圧)と北に停滞している前線の影響で非常に蒸し暑い。汗が滴り落ちる。ブナ林の中をひたすら登り、標高差400mを登り、和賀川の源流に向けて200m急坂を降り立つ。7〜8bの渡渉、靴を脱いで気持ち良い川を渡る。直ぐの台地にテントを張り、12時に山頂に向けて出発する。またもや急登、山頂まで標高差約700m、此処でもブナ林の中を脱水状態で登る。魔法の塩(?)を持ってこなかったことを悔やむ。低木帯を過ぎしばらくして、こけ平に13時頃到着。お花の時期は少し過ぎた感じで、もう秋の花が咲いている。正面に和賀岳が見えるはずだが生憎のガスで展望はない。緩やかな稜線歩きは花の時期は素晴らしいことだろう。山頂13時半着、一等三角点もある展望の良いはずの処。一時ガスが切れ、薬師岳が望める。
往路を戻りテント場(渡渉点)に15時着。早速たき火の準備、流木を集めポケットテッシュ3枚で火がつく。山頂へ行く時に沢で冷やしておいたお酒を飲み始める。たき火を前に一人チビチビお酒を飲む、話し相手がいないのは非常に寂しい。山の中には誰もいないし、日が落ちると周りは真っ暗、漆黒の闇のなかでラジオを聞きながら寝る。
翌日も曇り空のなか6時半出発、往路を戻る。一度登り返して登山口への急坂を一気に下る。登山口8時、車道を二時間歩きバス停10時着。バス通過時間まで約2時間、酒を求めてバス道を歩き出す。停留所四つ目の川舟で酒屋(雑貨屋)を発見する。店内のテーブルと椅子で、勝手に冷蔵庫から酒を出してきて飲み始める。漬け物をご馳走になりながら世間話をする。昨日泊まった辺りは熊が居るそうで・・、危なかったのかなー。バスで湯本温泉へ行き共同浴場で汗を流し、【生】を飲んでバスに乗る。
ほっとゆだ」から電車で北上へ向かう。夜行バスまでの時間が余りすぎ、駅のインフォメーションに無料でザックを預け、居酒屋を転戦して流した汗を補給する。