秋の朝日連峰

10月9日〜14日

大鳥池→以東岳→狐穴小屋→大朝日岳→朝日鉱泉

 二年前の山渓の写真を見ていたら昨年の尾瀬の草紅葉を思いだしてしまった。夏に朝日連峰に行ったばかりだけど、あの草原がどう萌えているか見たくなった。こんな気持ちどうしようもない、一人で歩く”不安”は何時もある。特に秋は天気が良ければよいが、一度崩れると冬と同じになる。天気になることを願って、S子の・・・・・を感じながら家をでる。不思議なものだ、出発の準備はちゃんとやってくれるのに、当日出発間近になると不機嫌になる。
10/9
 23:39 発 ”津軽”、車両はいっぱい立っている人もいる。最前列に座る、 ウイスキィーを少しずつ飲みながら日記をつける。楽しい山行になる様に。
10/10
寒くなる。 大池バス停 11:25 着。朝日屋のおばさんに、”車”を頼んだら ”今はやってないよ!、夏だけだよ!”と、ガクン ときた。歩くと5−6時間かかる。泣きたくなる。仕方なく歩き始める、天気も良いし焦りながら早足で歩く、暑くてたまらん。約1時間歩いた時、後ろから車が来る、頭を下げて頼む、通り過ぎる。対行車があり少し先で止まっている、そうしたら待っていてくれた。”乗せてあげるよ!” うれしかった、いろいろとこの付近のことを教えてもらう。予定通り登山口 13:00 着、大鳥池 15:20 着、まだ少し紅葉には早い。17:50 もう寝る準備。昨日の寝不足で疲れた、大した上りでもないのに汗が流れ落ちて、途中暑くもないのに・・・・・。
10/11
 5:00 起床、5:45出発、朝3時頃寒くて目が覚める。以東岳の直登コ-ス登り口で朝食7:15出発、途中2度休憩、以東岳 9:30着。2度目の頂上は夏に劣らず上天気、良く張れている。飯豊連峰が見える、感激である。鳥海山はガスで見えない。10:40 出発、12:30狐穴小屋着、天気も良い。昼食。ガソリン補給、13:20写真を撮りにでかける。14:00 パッキング竜門にいくかどうするか迷う。行けば16:30頃着となる。・・・・止める!! 狐穴小屋泊まり。本音はこの新しい狐穴小屋に泊まりたい気持ちが大きかったのだ。写真機を担いで約1時間ぶらぶら。ゆっくりと横になって草原の紅葉をながめていた。長生きしそうな・・・・・そんな気持ちになる。風はかなり強く寒い。明日は早く出発しよう。出来れば鉱泉まで行きたい。夕食は スイフトロ-ス、タマネギ、ピ-マンの油炒め、からしなす、ご飯2ケ(夏の反省)以東岳で見えなかった鳥海山が狐穴で見えた。うすく遠くに見覚えのある姿が、どっしりとしていた。遠くから眺めるときれいなものだ。本日の狐穴小屋 9人なり、18:00 寝る。明日の準備 ok!
10/12
 夜中のものすごい風、小屋が壊れそう。4:00 起きてみると、風と雨どうにもならない。出発する気持ちと留まる気持ちと半々づつ、皆起き上がってきた。7:00 とりあえず朝食を済ませる。昨日から一緒の二人ずれが、朝日小屋へ行きたいと出発準備をするのにつられて自分も、それではと 7:50 出発する。思っていた通りすごい風と雨(霧と小雨)で何も見えない。視界は10m位かな、コーヒー、パン1ケ。大朝日小屋が新しくて気持ちよいと聞き、元気に出発する。大朝日小屋 13:00着、又考える、鉱泉へ行けば 15:30着だが・・・・・。新築の木の香りがする小屋、山小屋ではない様な所、しばらく考える・・・・・。泊まることにする、2階建てのモダンな山小屋である。別の二人連がいた、茸を取りながら登ってきたらしい。肉がたっぷり、葱もある、このやろう!豪勢なすき焼きを目の前でやっている。
10/13
 本日も風と霧雨、酔っぱらいの二人は元気らしい。8:15出発、大朝日岳に立つ。1870m,ガスで見晴らし悪い、朝日鉱泉へ向けて下山する。途中からガスも消え紅葉もきれいに顔を出す。写真を撮りながらかなり長い下りを鉱泉まで・・・・・、沢の出合から沢にそって上下する道は、かなり長くうんざりする。やっと鉱泉着、思っていたより小さい、入り口も何となく寂しい感じ。村の人と宿の人が世間話をしている。バスの時間を尋ねる。14:00,15:00,16:00,.....とかなりありそう。もちろん立木発である。村の人が軽トラックでよかったら乗せてやるとの事、すぐ話にのる(車に乗る)。雨が降り出す、汗で濡れた下着を取り替える。最初(登山口)と最後は何となくラッキ-だなあ−。
立木のバス停でパンツまで着替える、何もない小さなお店の前である。(今思い出すと赤面する)14:05発のバスで山形16:10着。山形で家に電話する。誰もいない感じ、何かいやな感じ、夕食(昼食と一緒)を食べ再度電話する。S子がでる、何か変な事を言う、女性から電話があったとの事。津軽(23:39発)に決める。それまでのんびりと山形の夜を歩く。それでも時間が余り駅でテレビを見ながらウイスキ-を飲んで待つ。夜行は混んでいた、マットを通路に敷いて寝る。みやげのからしなすが、やけに重い。上野6:05着、またザックを背負ってこのホームに来る事を願って階段を上がる。

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大朝日岳方面

以東岳、狐穴小屋

大鳥池